- 作者: 深見真,Rebis
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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今回も超濃厚です。
女だらけの武侠風エロエロバイオレンス小説小説、第3弾。面白かったです! 今回は海の国ジャン国を舞台にシュンライとリョウカの活躍が描かれるのですが、内容をごく大雑把に表現すると、
「修行ふたなりふたなり陰謀ふたなり水着ふたなり嫉妬ふたなりふたなりポールダンスふたなり修行海戦百合戦闘ふたなり陰謀拷問戦闘百合ふたなり戦闘ふたなり戦闘ふたなり大団円」
といった感じ。要するに1~2巻に勝るとも劣らない濃厚さですね。個人的にはもう少しエロよりバイオレンス要素が多い方が好みかなー、と思わんでもないのですが、お話のパワーにねじ伏せられて「これはこれでアリ」と納得してしまいました。全体的には、こんなに破天荒な内容でありつつも話の流れや要所要所の見せ場には抜群の安定感があり、まるでよくできた香港映画のように楽しい1冊でした。
ほとんどふたなりではあるんですが
今回、女性同士の絡みはほぼ100パーセントふたなりエロ(生まれつき生えてる1人+薬で生やした人多数)なので、「百合部分については期待薄かなー」と思いつつ読んでいたんですよ。しかし。先ほど冒頭に書いた内容説明をもう一度よくごらんください。
「修行ふたなりふたなり陰謀ふたなり水着ふたなり嫉妬ふたなりふたなりポールダンスふたなり修行海戦百合戦闘ふたなり陰謀拷問戦闘百合ふたなり戦闘ふたなり戦闘ふたなり大団円」
百合シーンが2箇所あるんですよ! しかも、すげー鮮烈なの! いや、エロじゃないんですけどね。エロじゃないんだけど、女のコ同士の心の絆がすぱーんと胸を打つ、実にいい場面なんです。いや、もう、たまらん。こういう描写があるんなら、後はもう全部ふたなりエロでもいいですあたし。ネタバレ防止のため詳しくは述べませんが、ひとつはアルシャとニスーラ、もうひとつは新キャラのヤドとカザミのシーンだとだけ申し上げておきます。
その他
- リョウカがだいぶ強くなってきていて、いつまでも守られるだけのヒロインではないところがよかったです。
- ジャン国女王の後宮が当然のごとく女ばっかりなところにウケました。
- ジャン国の舞踏「傾城舞踏」にもウケました。好きだわー、あのノリ。
- 今回も男性キャラは徹底して不遇。ぎんぎんに勃起させてレイプに加担しようとした途端に殺されたりしてね。だがそれがいい。
- シュンライとリョウカの微妙な嫉妬心が面白かったです。今後の展開にも期待大。
まとめ
ふたなりエロシーンがもっのすっごく多い一方、キラリと光る百合もあり、お話そのものにはゆるぎなき安定感があります。今回は特にエロとバイオレンスの比率がいつにも増してエロ寄りに傾いているため、ますます読む人を選ぶかもしれませんが、この暑苦しいまでの濃さについて来られる人ならば文句なしに買いでしょう。