- 作者: 北河トウタ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: コミック
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4ページの百合作品を含むエロ短編集
基本的に男女エロ漫画なのですが、全15編のうち、4ページ物の「優&鈴」だけが非エロの百合ものです。非エロとは言え、可愛らしくてとてもよい作品でした。百合姫やつぼみに載っていてもまったく違和感がなさそうな、ハイクオリティな掌編だと思います。
「優&鈴」について
女子校生ふたりのファーストキス話です。のっけから突拍子もない設定で始まるところが楽しいし、オチにもにやにやさせられます。シルエットで描かれるキスシーンもリリカルでよかった。収録作中唯一の非エロ作品ではありますが、これだけ可愛ければもうエロなんてなくても全然OK。
その他の作品について
男女エロ話は原則として「消極的男子が積極的女子に誘惑される」路線を踏襲しており、陳腐と言えば陳腐。でも、時々オチに軽くひねりを効かせてあるところは面白かったです。エロ漫画って読者好みのオカズの提供という使命を担っているだけにいろいろ制約も多いと思いますが、その中でよく健闘されているなあと感じました。
ちなみにカラー作品はカラーのまま収録という方針が貫かれており、巻末にはヤングコミックの表紙絵や各種キャンペーンイラストなどがこれもフルカラーで集められています。絵柄が好みの方にはとてもありがたい構成なんじゃないかと。
まとめ
唯一の百合短編「優&鈴」がキュートでとてもよかったです。ヘテロエロが主体の1冊なので、男女ものを見たらアレルギーが出るみたいな方にはおすすめしませんが、そうでなければ一読の価値あり。