石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ユタ州の12歳、同性婚承認を求めて名スピーチ

The Wedding Couple, after Abbot Handerson Thayer and Richard E. Miller
The Wedding Couple, after Abbot Handerson Thayer and Richard E. Miller / Mike Licht, NotionsCapital.com

いまだ同性婚が承認されない米国ユタ州で、女性同士のカップルの息子である12歳の少年が、同性婚を認めてほしいと願う名スピーチを披露しました。

詳細は以下。

12-Year-Old Gives Epic Emotional Rally Speech About Seeing His Moms Marry in Utah: VIDEO| Gay News | Towleroad


12 yo Gives Epic Emotional Speech About Seeing ...

この少年ライリー・ハックフォード-ピア(Riley Hackford-Peer)くんは、2014年1月11日に同州ソルトレイクシティで開催された、結婚の平等を求める集まりでこのスピーチをしたとのこと。聞き取りやすくわかりやすい英語だから、ぜひ動画を見てみてください。

スピーチによれば、ライリーくんのお母さんたちは17年前に大学で出会い、1999年にソルトレイクシティで結婚式も挙げているのだそうです。でも、当時も今もユタ州では同性婚は法的に認められていません。厳密には2013年の12月20日に一旦認められたのですが、2014年1月6日、米連邦最高裁が差し止め命令を出してしまっています。

以下、動画内の、Towleroadで文字起こしされているくだりをちょっと訳してみます。

ぼくのママたちが結婚していないことで、ときどき本当に怖い気持ちになりました。どちらかのママにどこかに連れて行かれるところを想像してしまいました。ぼくは学校で、自分が生きている間に見られたらいいなと思うことについて話し合いをしました。ぼくはいつも、ママたちがユタ州で結婚するところを想像していますと言ってました。そうしたらそれは12月20日に起こりました。ぼくはママたちが結婚するところを見たんです。ユタ州で! 心の中で花火がはじけたみたいでした……でも、ハーバート知事は、ぼくの家族を不公平に扱いたがっています。知事は家族を守りたいと言っているけど、ぼくはうちの家族だって守られるに値すると言いたいです! ぼくにはふたりのママがいます。ママたちのことを愛してます。ママたちの結婚は、どこでも認められてしかるべきです。

Sometimes I felt really scared that my moms weren't married. I imagined being taken away by one of my moms. At school we talked about things we hoped to see during our lifetime. I always said I imagined my moms getting married in Utah. On December 20 it happened! I saw my moms get married - in Utah! It felt like fireworks bursting in my heart....But Governor Herbert wants to treat my moms unfairly. He says he wants to protect families. But I want to tell him that my family deserves protection too! I have two moms. And I love them. And they deserve to have their marriage recognized everywhere.

「『家族』を守る」という名目で同性婚に反対する人というのは米国にも日本にもいますよね。そういう人たちの頭からは、ライリーくんのような子たちの家族のことはすっかり抜け落ちているのだと思います。でもどんな形態だって家族は家族だし、子どもには守られる権利があるはず。そこのところを忘れちゃいけないと思うんですよね。

ちなみに動画の中でライリーくんの左側で看板を持って立っているチビさんは、ライリーくんの弟くんなのだそうです。ユタ州の同性婚事情が、ふたりにとってもっとも良い方向に動きますように。