6月はLGBTプライド月間であることから、Facebookがメッセンジャー用のLGBTフレンドリーな無料ステッカーセットをリリースしました。同性同士のカップルはもちろん、さまざまな家族やキャラクタがキュートなイラストでデザインされています。
詳細は以下。
Facebook Messenger Gets LGBT-Themed Sticker Set For Pride Month
「LGBTプライド月間」は、米国でゲイ・ムーブメントの大きなきっかけになった「ストーンウォールの反乱」が1969年の6月に起こったことに由来しています。世界各地でプライド・パレードなどが開かれるこの月に合わせ、FacebookもLGBTテーマのステッカー(友達に送ることができるキャラクタのイラスト)を発表したというわけ。
ステッカーのデザインは以下の通り。
Exclusive: Facebook Messenger Gets LGBT-Themed Sticker Set For Pride Month http://t.co/uD4PL0Ak1j pic.twitter.com/03RGnU5GYl
— BuzzFeed LGBT (@BuzzFeedLGBT) 2014, 5月 30
FBのLGBT用ステッカー "@mondokoosh: Facebook celebrates #Pride with free stickers for messaging http://t.co/UCR9C5JbXb #LGBT pic.twitter.com/Tkh2AfHO7M"
— 2ko (@sweetvictory25) 2014, 6月 1
個人的にはウエディングドレスの女性カップルが猫を抱いているところがポイント高いですね! レズビアンカップルには猫を飼ってる人が多いですから。また、ステッカーのキャラクターがカップルばっかりじゃないとろも好印象。シングルだってLGBTはLGBTだし、そもそも性的少数者にはAセクシュアルもノンセクシュアルもいるんだし、それに異性愛者のアライ(LGBTの味方として共に戦う人たち)だって大事な仲間ですからね!
なお、Facebookのスポークスパースンは、BuzzFeedに対し以下のように話しているとのこと。
わたしたちは、これをFacebookを人々が本物のアイデンティティーを表現できる場所にすることができるもうひとつの方法とみなしています。
“We see this as one more way we can make Facebook a place where people can express their authentic identity.”
こうした取り組みに対し、「そんなマイノリティーのアイデンティティーなど表現しなくてよい/見たくない」とお思いになる方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、先日のエントリで「世界は同性愛を含む」と書きましたが、「世界はLGBTを含む」というのもまた事実。事実から目をそらしたい方々の妄想を維持するために、LGBTの側が本来の自分を隠す義理なんてありません。
参考までに、以下、HIVと「ホモ」に兵庫県行政は無関心でよいのか - 楽園はこちら側より引用します。
2014年2月11日の朝日新聞によると、日本人成人の約5%がLGBTなんだそうだ。5%というと、クラスには必ずひとりいるくらいの割合である。もうこういうのをマイノリティと呼ぶべきかどうかも、微妙である。例えば、緑内障は40歳以上の20人にひとりがかかっているが、緑内障の患者さんを「マイノリティ」なんて呼ばない。LGBTの市場規模は5.7兆円なのだそうで、世界の多くの社会では、LGBTがいる、ということを前提にした社会になりつつある。
Facebookもただ単に「LGBTがいる、ということを前提に」ステッカーをリリースしただけ。いてあたりまえのものを「いないこと」にしたい皆さまはすみやかにスマホやPCの電源を落とし、頭から布団をかぶって目を閉じ、現実を見ずにお過ごしになるのが一番なんじゃないかとあたしは思います。