Google Logo in Building43 / Robert Scoble
Google Japanが2016年12月31日に発表したCM「Google アプリ:今年は『やりたい』からはじめよう 篇」の中で、新年の抱負を述べるさまざまな人に混じって、若い男性とおぼしき人物が「彼に気持を伝えたい」と発言しています。
1分間のCMはこちら。「彼に気持を伝えたい」の場面は0:39あたりからです。
さすがHRCのコーポレイト・イクオリティ・インデックス(企業平等指数)で毎年100点を取っているGoogleだけあって、日本向けCMでも包括性に配慮してみたようですね。その心意気やよし。
ただねえ、このCM、30秒バージョンがちょっと残念なんですよ。いや、「彼に気持を伝えたい」の場面は残ってるんですけどね。動画はこちら。
1分間バージョンと比べて何が残念なのかというと、ジェンダー表現*1のバランスの悪さです。1分間のCMでは、やりたいことを述べている人の男女比はちょうど10人対10人*2と見受けられるのに、30秒の方では男性7人に対し女性3人。30秒に縮める際に、女性の「やりたい」の方がより多く削られてしまったわけで、悪い意味でたいへん日本的なCMと化してしまっているように思います。Googleは社内にジェンダー不平等の問題があることを認め、それを是正するための方針も発表しているし、絵文字などでもジェンダー平等の支持をアピールしている会社なはずですが、まだちょっと詰めが甘いのでは?