アカデミー賞のカナダ版、カナディアン・スクリーン賞の第5回授賞式で、Webドラマ『カーミラ』のナターシャ・ネゴヴァンリス(Natasha Negovanlis)がファンズ・チョイス賞に輝き、クィアなコミュニティに向けたすばらしいスピーチを披露しました。
詳細は以下。
This Actress Gave A Speech Reminding Everyone Why Queer Representation Matters - BuzzFeed News
ナターシャ・ネゴヴァンリスはトロント出身の女優で、YouTubeのドラマシリーズ『カーミラ』や映画『Almost Adults』でのレズビアン役で有名です。ナターシャ自身もストレートではなく、女性との交際を公言していて、インタビューでは「自分では自分のセクシュアリティにラベルを貼る必要はないと思っているけれど、パンセクシュアルなりクィアなり好きなように呼んでくれてかまわない」(大意)と説明しています。
2017年3月12日、トロントで開催されたカナディアン・スクリーン賞授賞式で、彼女はファンズ・チョイス賞を受賞。以下のスピーチを披露しました。
一部をざっと訳すと、こんな感じです。
ほとんどの人が、「これは一体誰だ?」と思っていることでしょう。ええ、きっと。何年か前、『カーミラ』という小さなYouTubeシリーズの、陰気なレズビアンのヴァンパイア役の契約をしたときには、ここに立つことになると想像すらしていませんでした。投票してくれたすべてのファンに感謝します。
テレビや映画で、クィアなコミュニティの、つまりわたしのコミュニティの肯定的な描写を増やしていくというのは、ずっと光栄で、名誉なことでした。
Most of you are wondering who the heck I am, I'm sure, yeah. A few years ago when booked the role of a broody lesbian vampire on a little YouTube series called Carmilla, I would have never imagined standing here. So thank you so much to all of our fans who voted for me.
It has been an honor and a privilege to provide more positive on-screen representation for the queer community, for MY community.
でも、この受賞はわたしのためのものではありません。これは、どこにも居場所がないと感じていたり、自分はのけ者なんだと思っていたりする、すべてのわたしのファンのためのものだと思います。わたし自身、ロッカーに押し込められていたちっちゃな女の子だったころのことを今でもとてもよく覚えているんですよ。だからこのトロフィーは、あなたたちみんなのためのものなんです。
But this isn't for me, I think this is for all of my fans who feel like they don't belong or who feel like an outsider. I am very much still the little girl who used to get shoved into lockers. So this one's for all of you.
あたし、「今どきレズビアンの吸血鬼でもないだろう」と思って『カーミラ』は未チェックだったのですが、これは見るべきか……!
なお『カーミラ』と『ALMOST ADULTS』のトレイラーはこちらです。