- 『ウィル&グレイス』S4E4にジェーン・リンチ登場 役柄はなんと……
- 豪路面電車でレズビアンの手つなぎイベント開催
- ゲイ少年が主役のロマコメ映画『Love, Simon(原題)』からカミングアウトデーのメッセージ
- 今年もシスヘテロがカミングアウトデーの横取りを画策 『ウィル&グレイス』がポエムで反撃
- ドラァグショウで『キル・ビル』1&2完全再現
- シャミール、新曲「Straight Boy」でホワイトウォッシングやクィア拒否を批判
- トランプを招いたヘイトグループの集会でアンチゲイなチラシが配られる
- ランディ・レインボーが「Despacito」パロディーでトランプ批判
- ゲイバー外の発砲事件で男を逮捕 米アトランタ
『ウィル&グレイス』S4E4にジェーン・リンチ登場 役柄はなんと……
米国で2017年10月19日放送予定の『ウィル&グレイス』S4E4"Grandpa Jack"にジェーン・リンチ(Jane Lynch)がゲスト出演し、ゲイ矯正セラピー(conversion therapy)のカウンセラー役を演じるというニュース。ジェーン・リンチはこういう役をやらせると抜群に面白いので(ゲイ物じゃないけど、映画『ぼくたちの奉仕活動』のコカイン・ジョークの場面とかが好例)、早く見たいです。
ちなみに以下の動画で本人が語っているところによると、ジェーンはオリジナル版の『ウィル&グレイス』でオーディションに落ちたことがあるんだそうです。「今回出演できて、本当によかった」とのこと。
豪路面電車でレズビアンの手つなぎイベント開催
Moving tribute for lesbians convicted for holding hands on a tram
1977年、豪メルボルンのレズビアンカップルが、路面電車で手をつないでいたことを「わいせつ行為」とされて有罪判決を受けました。ビクトリア州では1980年まで同性愛は違法だったんです。この事件から40年経った2017年10月、このカップルの名誉をたたえるため、年配のレズビアンたちがメルボルンの路面電車で女性同士で手をつなぐというイベントが開催されたのだそうです。
ハッシュタグ#WomenHoldingHandsでTwitterを検索すれば、手をつないでいる参加者たちの写真を見ることができます。以下に少しだけ貼っておきます。
Congratulations @celebrateageing for #womenholdinghands it was so joyous seeing you all off!! pic.twitter.com/8Qkztnszb8
— Andrew Westle (@AndrewWestle) 2017年10月11日
Holding hands & making history with @comish_ro_allen & lesbian elders #womenholdinghands Thanks Ro 4 all you do https://t.co/xpQAid9al2 pic.twitter.com/5dtTeOXzbs
— Celebrate Ageing (@celebrateageing) 2017年10月11日
Holding hands & remembering our history #womenholdinghands thanks @the_socialphoto for fab photoshttps://t.co/xpQAidqLJC pic.twitter.com/cxqZu7S8Rw
— Celebrate Ageing (@celebrateageing) 2017年10月13日
Holding hands & raising awareness of lesbian history & resistance #womenholdinghands fab photos @the_socialphoto https://t.co/xpQAid9al2 pic.twitter.com/r4omP5TN38
— Celebrate Ageing (@celebrateageing) 2017年10月13日
Holding hands and remembering how it was 30 years ago #womenholdinghands beautiful photos @the_socialphoto https://t.co/xpQAidqLJC pic.twitter.com/ebvqcULhao
— Celebrate Ageing (@celebrateageing) 2017年10月13日
ゲイ少年が主役のロマコメ映画『Love, Simon(原題)』からカミングアウトデーのメッセージ
This Coming Out Film Is the Gay Rom Com We've Been Searching For | PRIDE.com
毎年10月11日は「ナショナル・カミング・アウト・デー」。この日、2018年公開のロマンティック・コメディ映画『Love, Simon(原題)』が、Twitterでこんなメッセージを発信していたというニュースです。
Everyone deserves a great love story. #NationalComingOutDay #LOVESIMON pic.twitter.com/GE5qIRXarf
— Love, Simon (@lovesimonmovie) 2017年10月11日
訳:「どんな人にも、すばらしいラブストーリーがあっていい」。
この映画は、米国図書館協会(ALA)のヤングアダルト図書館サービス協会(YALSA)が主催する、ウィリアム・C・モリス・ヤングアダルト新人賞を受賞した小説Simon vs. the Homo Sapiens Agendaを原作とするコメディ。内容は、クロゼットなゲイの高校生サイモンがあるきっかけでアウティングされそうになり、そこから思わぬ事態にまきこまれていくというもので、原作本は米Amazonのティーン向けLGBTロマンスの売れ筋ランキング1位(2017年10月15日現在)になっています。映画版の監督はグレッグ・バーランティ(Greg Berlanti)、つまり『スーパ―ガール』や『THE FLASH』のプロデューサーの人。これはちょっと見たいな。
Simon vs. the Homo Sapiens Agenda
- 作者: Becky Albertalli
- 出版社/メーカー: Balzer + Bray
- 発売日: 2016/06/07
- メディア: ペーパーバック
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今年もシスヘテロがカミングアウトデーの横取りを画策 『ウィル&グレイス』がポエムで反撃
Straight people hijacked the National Coming Out Day hashtag because of course they did · PinkNews
今年も一部のシスヘテロ(性別違和のない異性愛者)が、自分たち用の「ナショナル・カミングアウト・デー」がないことに文句をつけ、Twitterでカミングアウトの真似事をしてはしゃいだり、「ナショナル・ストレート・デー」を作れと要求したりしていたというニュース。ちなみに、ドラマ『ウィル&グレイス』脚本家公式Twitterは、このような事態を鑑み、以下のようなマザーグースのパロディーをツイートしていたとのこと。
For #NationalComingOutDay a poem: Roses are red/ Violets are blue/ If you're straight, settle down/ This day ain't for you
— Will & Grace Writers (@WillnGraceRoom) 2017年10月11日
訳:
ナショナル・カミングアウト・デーに捧げるポエム:
ばらは あかい
すみれは あおい
もし きみがストレートなら、おちつけ
このひは きみらのためのものじゃない
さすがは『ウィル&グレイス』。
補足
そもそもシスヘテロが自分たち用の「カミングアウト・デー」がないのは不平等と言い出すことがなぜおかしいのかについては、以下の記事がご参考になるかと思います。
ドラァグショウで『キル・ビル』1&2完全再現
Drag Queen Heidi Haux Reenacted All of 'Kill Bill' In One Epic Performance | PRIDE.com
ドラァグクイーンのハイディ・ホー(Heidi Haux)が、ニューヨークシティのドラァグ・コンペティションで、映画『キル・ビル』1&2をもとにした素晴らしいパフォーマンスを披露したというニュース。
まず、ユマ・サーマンに扮するハイディの姿をごらんください。
動画はこちら。ヴァーニタ・グリーンとの死闘、オーレン・イシイの雄叫び、謎の覆面をつけたジャパニーズ・ヤクザとの立ち回りなど、おいしいシーンがてんこ盛りです。ちゃんと棺桶にも閉じ込められてます。あたしのお気に入りは、ダリル・ハンナ役の人の度を越した熱演っぷり。
シャミール、新曲「Straight Boy」でホワイトウォッシングやクィア拒否を批判
Shamir's New Video for 'Straight Boy' Tackles Whitewashing & Toxic Masculinity | PRIDE.com
シンガー・ソングライターのシャミール(Shamir)が、新曲「Straight Boy」のミュージックビデオで、異性愛者男性のマスキュリニティやホワイトウォッシングに反旗を翻しているというニュース。歌詞はこんなです。
ストレートの男が気にしてるのは/自分が外からどう見えるかってことだけ
誠実であることはあいつらの好みじゃない/でも、そのせいで内面はボロボロになってる
だからあいつら、私みたいな人たちにいつも当たり散らしてるんだ
All straight boys care about/is how they’re viewed from the outside
Cause being true is not their thing/though it eats them up internally
And they take it out on people like me all the time.
ちなみに「私みたいな」と歌うシャミールは、ジェンダーもセクシュアリティもないという自己認識の持ち主です。
「Straight Boy」の動画はこちら。見どころは途中から白人男性がシャミールになりかわってリップシンクでこの曲を歌い(?)始める場面。思わず『ドリームガールズ』の"The Cadillac Car"白人バージョンの場面を思い出してしまいました。
トランプを招いたヘイトグループの集会でアンチゲイなチラシが配られる
You won’t believe what’s in the swag bag at the hate group summit Trump headlined / Queerty
反LGBTQ活動にいそしみ、南部貧困法律センターからヘイトグループに分類されている「ファミリー・リサーチ・カウンシル」(Family Research Council)が先日トランプ大統領を招いてスピーチさせたイベントで、『同性愛がもたらす健康上の危険』(The Health Hazards of Homosexuality)なる本の宣伝チラシが配布されていたというニュース。
チラシの写真はこちら。
The president is addressing the Values Voter Summit today. Here's what they're giving guests in a swag bag: "The Hazards of Homosexuality" pic.twitter.com/eRufvSncc0
— David Mack (@davidmackau) 2017年10月13日
Trump, who vowed to be a friend to the LGBT community, will speak to a group warning that homosexuality has created "a public health crisis" pic.twitter.com/KRd52TCWA0
— David Mack (@davidmackau) 2017年10月13日
このチラシは同イベントのお土産として配られたバッグに入っていたとのこと。内容は、性感染症の流行は同性愛者と両性愛者男性のせいだとし、若者などが「同性愛行為をまねることのリスクにいよいよ激しく晒されている」などと述べた上で、29ドル95セントの『同性愛がもたらす健康上の危険』(The Health Hazards of Homosexuality)という本を買うよう促すというもの。ちなみにこの本、米Amazonのカスタマーズレビューでは「ヘイトグループの偽科学」「ごみ」「嘘」「Amazonがこれを売ってることさえむかつく」などと酷評されています。
なおLGBT Nationによれば、「ファミリー・リサーチ・カウンシル」の集まりでスピーチした大統領は、ドナルド・トランプが初なのだそうです。その理由、わかる気がする。
ランディ・レインボーが「Despacito」パロディーでトランプ批判
Randy Rainbow tears into Trump in latest priceless parody – watch
ランディ・レインボー(Randy Rainbow)が、2017年初頭に大ヒットしたスペイン語の曲「Despacito」のパロディー動画でトランプをけちょんけちょんに批判したというニュース。歌詞字幕つきで大変わかりやすく、プエルトリコなど最新のネタも出て来ます。
動画はこちら。
ゲイバー外の発砲事件で男を逮捕 米アトランタ
Man arrested after shooting outside Atlanta gay bar
2017年10月9日にアトランタのゲイバーにいた5人グループをつけ回し、店の外までついて行ってわいせつなことばを叫び、金をねだり、脱げと要求したあげく銃で撃って怪我をさせた男が逮捕されたというニュース。警察は、42歳の容疑者イライジャ・ペイトン(Elijah Payton)は「非常に危険」で、2016年9月に起こった別の銃撃事件にも関与している可能性があるとして捜査中だとのこと。