2017年10月13日、米スミソニアン協会が、オバマ前大統領が公式肖像画の制作者にゲイのアフリカ系アーティスト、ケヒンデ・ワイリー*1(Kehinde Wiley)氏を選んだと発表しました。
詳細は以下。
Obama chooses gay artist Kehinde Wiley to paint official portrait
スミソニアンによると、パパ・ブッシュの時代から、米国では大統領と大統領夫人の公式肖像画を制作する習わしがあるんだそうです。この肖像画は2組作られ、1組がホワイトハウスに、もう1組が国立肖像画美術館(National Portrait Gallery)に収められるのとのこと。これらの肖像画の制作者として、バラク・オバマ氏はケヒンデ・ワイリー氏を、ミシェル・オバマ氏はエイミー・シェラルド(Amy Sherald)氏を選びました。そしてGay Star Newsによれば、ワイリー氏はゲイなのだそうです。副大統領がゲイを全員縛り首にしようとしていると言ってはしゃいでいる現大統領とは、根底から違うよね……。
ワイリー氏は「最新のヒップホップ系ストリートファッションに身を包んだ若きアフリカ系アメリカ人」を描き続けてきたアーティストで、これまでLL・クール・Jやマイケル・ジャクソンなどの肖像画を手掛けているとのこと。作風は、以下の動画がわかりやすいと思います。
そして、最近彼の名をいっそう有名にしたのが、ドラマ『Empire 成功の代償』でテレンス・ハワード扮するルシウス・ライオンの家に飾られているコレクション。これみんな、ワイリー氏の作品です。
オバマ夫妻の公式肖像画は2018年にお披露目され、国立肖像画美術館の常設コレクションに加えられるとのこと。完成した作品(の映像)を見るのが、今から楽しみです。