石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ラヴァーン・コックスが「コスモポリタン」カバーガールに トランス女性で初

24th Annual GLAAD Media Awards - San Francisco
24th Annual GLAAD Media Awards - San Francisco / GLAAD

ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』や『Doubt』の女優、ラヴァーン・コックス(Laverne Cox)が、南アフリカ版「コスモポリタン」2018年2月号の表紙を飾りました。トランス女性が「コスモ」の表紙に載るのはこれが初めてだそうです。

詳細は以下。

Laverne Cox becomes the first trans woman on the cover of Cosmopolitan and she looks amazing · PinkNews

表紙写真はこちら。

撮影風景など。

読者からの質問に答えるコーナー。

この2月号の中で、ラヴァーンはこんなことを書いているのだそうです。

「あなたの声は大事です。自分自身を知っている人の真実は大事。真実が、あなたを自由にするんです!

「トランス女性は、公然と、光のあたる場所で愛されるに値するんです」

“Your voice matters, the truth of who you know yourselves to be matters. The truth will set you free!

“Trans women deserve to be loved out in the open and in the light.”

レプリゼンテーション("represebtation"。『表現』とも『代表』とも訳せるんだけど、日本語で両方表せる訳語がみつからない)って大事よね。LGBTの話題とは少しずれるんですが、ちょうど今読んでるReni Edo-LodgeのWhy I'm No Longer Talking to White People About Raceという人種差別がテーマのノンフィクションに、それに関する面白い(けれど胸痛む)エピソードがありました。黒人女性の筆者、Reniは4歳のころ、お母さんに自分はいつ白人になるのかと尋ねたんだそうです。テレビに出てくる「いい人」はみんな白人で、「悪い人」はみんな黒人だから、いい人である自分はきっとそのうち白人になるのだろうと彼女は思っていたんです。真実を知ったときのReniのしょんぼり顔を、お母さんは今でも忘れられないと言っているとのこと。こんなことが起こるのは、被抑圧集団のポジティブな表象があまりに少なすぎるから。逆に言うと、メディアが「特権集団こそが正常で、優れていて、世の標準」というステレオタイプをまき散らし続けているから。そんなもん全部ひっくり返してしまえと思うし、ラヴァーンの活躍に励まされる人がたくさんいるといいなと思います。

Why I'm No Longer Talking to White People About Race

Why I'm No Longer Talking to White People About Race