石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

「アカイイト―花影抄―(後編)」(原作:麓川智之、漫画:片瀬優、ジャイブ『月刊コミック ラッシュ』2007年6月号掲載)感想

面白かったー!!

サクセスのPS2百合ゲー『アカイイト』の漫画版(後編)。クライマックスのカタルシスも、キャラの皆様の活躍も、ラストシーンの良さも文句なしです。『アオイシロ』漫画と一緒に単行本化されないかしら、これ。

クライマックスについて

前編を読んだとき、「単に不吉な雰囲気を出すためにこうしたのかな?」と思ったアレが、実はこんな伏線だったなんて! くそう、やられた!! でも、こんな嬉しい「やられた」感なら、何度でも味わいたいです。全部読み終わってから前編を読み返すと、実は「これは大事な伏線ですよー」と暗示する絵があっちにもこっちにもがっつり入ってるんですよね。オチを知ってからもう一度読むと二度おいしい、そんな心憎い漫画だと思いました。

キャラの皆様の活躍について

前編ではお話の露払いみたいだった烏月さんが、今回はいちばんおいしいところをひっさらっていくところがよかったです。登場シーンの演出(あの大ゴマ!)なんて、最高でした。登場シーンと言えば、ノゾミちゃんもいいですよー。なお、ノゾミちゃんは、今回は説明役としても大活躍。ゲーム版の『アカイイト』で光っていた、「設定や状況の説明をキャラの台詞の中で自然にやらせ、違和感なく読み手に伝えてしまう」という麓川節がここでも冴え渡っています。ポーズや語り口調がまたすごくノゾミらしくて、今にも漫画の画面からあの声が聞こえてきそうでした。

ラストシーンについて

いい感じのハッピーエンドでしたね。最後のコマも、その直前の益多先輩の表情の変化も大好きです。

補足(いわゆる『百合要素』について)

前編で益多先輩が桂をからかったのはやっぱり単発ネタでした。でも、後編ではそれ以外でちょろっとドキドキするシーン(しかも、別にあざとくないやつ)があるので、プラスマイナスゼロといったところでしょうか。

まとめ

前編は正直「今いちかなー」と思っていたのですが、後編を読んで180度意見が変わりました。全体的にはすごく面白かったです。未読の方には、前・後編を通して一気に読むことをおすすめします。