石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

『ぷあぷあ?(3)』(コンノトヒロ、講談社)感想

ぷあぷあ?(3) (ワイドKC)

ぷあぷあ?(3) (ワイドKC)

百合が減り尿が増え、任天堂と同じ鈍感さが登場

貧乏女子高生まゆを主人公とする萌え4コマ。サツキからショーコへの想いがぼやけている上に、任天堂を思わせるダメダメ台詞もあって、百合としては今ひとつ。尿ネタなどのエロギャグは増えているので、そちらがツボな人にはいいかも。

百合としては評価しがたいものが

2巻であれだけかわいい片想いを見せていたサツキが、なぜか3巻ではただのダレ専に。しかも、相手がまゆだろうとミコト先生だろうと身体的接触さえあれば自動的に興奮するという、ただの安直なエロ提供装置になってしまっています。最初からそういう設定だったのならまだ納得もできるのですが、これではあまりに舵取りがブレすぎなんじゃないかと。

安直と言えば、まゆに笑いながらこんな台詞を言わせているところ(p. 34)もいただけませんでした。

えー女の子同士の結婚はダメよー

ダメよと書くだけで、「なぜ」ダメなのかについては一言も説明されていません。先日『トモダチコレクション』の同性婚問題で盛大な味噌を付けた任天堂と同じ鈍感さの気配をひしひしと感じます。これってこのご時世に「えー黒人に同じ水飲み場を使わせるなんてダメよー」「えー女の子に教育を受けさせるなんてダメよー(だから誘拐して奴隷として売り飛ばしちゃえ♥)」と言い放ってるのと変わらない差別主義の開陳なんですけど、わかんない人にはとことんわかんないんでしょうね、おそらく。

果たしてコンノトヒロ氏や講談社は、その呑気な「ダメよー」を、イーディス・ウィンザーさんや、トレイシー・ダイス・ジョンソンさんや、ママたちが結婚できてこんなに嬉しそうにしている子どもたちの前でも言えるんですかね?

こういう指摘をすると、「ここは日本だ」「たかが漫画」という言葉で済ませようとする人もきっと出てくると思います。でも、日本なら差別的でも許されるとか、漫画なら偏見の強化に荷担してもいいというものではありません。こんな台詞で日本の読者にいちいち「女同士の結婚はダメなんだ」という偏見をすり込まれてしまうのは、当事者にとってはクッソ迷惑。だからあたしは批判する。J'accuse!!

尿ネタ始めエロギャグは増えてます

おしっこやノーパンなどの下半身ネタ、触手ネタなど、エロ方面のギャグが多めです。そういうのが好きな人にはいいんじゃないですか。

まとめ

百合として読むには浮き沈みが激しい漫画だなあと。3巻まで読んだ時点でおすすめ順に並べると、2巻>1巻>3巻となります。5巻までまとめて買ってしまったので必然的に最後までレビューすることになりそうですが、続きを読むのが微妙に不安。