石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

トランス女優ラヴァーン・コックス、「TIME」表紙に

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トランスジェンダーの人気女優ラヴァーン・コックス(Laverne Cox)が「TIME」誌の表紙を飾りました。この雑誌の表紙にトランスジェンダーの人物が載ったのは史上初だそうです。

詳細は以下。

Laverne Cox Is On The Cover Of Time Magazine

表紙写真はこんなです。

日本ではまだ知名度が低いかもだけど、すごい人なんですよラヴァーン。Netflixの超人気ドラマ『Orange Is The New Black』でトランス女性の役を熱演し、トランスジェンダー差別の可視化に大いに貢献した(これレズビアンドラマなんだけど、『これを見て“LGB”と“T”の間の分断や暴力について考えさせられた』という声をいっぱい聞きました)ばかりか、自らアクティヴィストとしても活躍中。ヘイトクライム被害者のシーシー・マクドナルド(CeCe McDonald)さんへの支援活動に尽力していることでも有名です。

ちなみにTIME誌は先月、「もっとも影響のある100人」2014年度版でラヴァーン・コックスを選ばなかったことで大いに議論を呼んでいました。ラヴァーンはTIMEのオンライン投票では5位に入っており、ビヨンセやベネディクト・カンバーバッチより賛成票が多かった上に、反対票の比率の少なさでも群を抜いていたんです。なのに結局選外にされてしまったものだから、そらもう批判されてました。いくら最終的にはエディターが選ぶにしても、「読者にも発言権がある」として投票させておいて、この仕打ちはないんじゃない?

今回の表紙はその批判に対する反応とも受け取れますが、同誌のスポークスパースンによれば、この号でラヴァーンがインタビューに答えているカヴァーストーリー「トランスジェンダーの転機」(原題“The Transgender Tipping Point”)は、「もっとも影響のある100人」特集の「何ヵ月も」前から準備されてきたものだとのこと。真偽はどうあれ、尊敬する女優さんが表紙に選ばれて、あたしは嬉しいです。

なお、表紙写真のメイキング&ラヴァーンのインタビュー動画は以下をどうぞ。