石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

Netlixドラマ『Glow』が打ち切りに

GLOW vs. The Star Primas (English Edition)

Netflixがオリジナルドラマ『Glow』をシーズン3で打ち切り、完結シーズンになるはずだったシーズン4は制作しないと発表しました。理由は、新型コロナのため撮影が困難だからだとのこと。

詳細は以下。

deadline.com

『Glow』は、80年代アメリカの弱小女子プロレス団体を舞台とするコメディードラマ。多種多様な背景を持つ女性たちがプロレスを通じて自分の人生を取り戻していくお話で、女性同士の恋愛も出てきます。シーズン4の撮影は2020年の春に始まっていたのですが、新型コロナのアウトブレイクのため3月半ば以降ずっと中断されており、ついに打ち切りが発表されたとのこと。

『Glow』の撮影地は、今もなお感染拡大が懸念されているLAです。ここにメインキャラ15人を集めて、身体的接触が多く、呼吸も荒くなるプロレスの場面を撮るのは危険すぎるということで、キャンセルの判断がくだされたということみたいです。

『Glow』、おもしろかったのに。シーズンが進むごとにどんどん脂が乗ってきていて、評判もよかったのに。女性同士のロマンスもこれからってところだったのに、まさか『Sense8』や『サイテー! ハイスクール』や『ワンデイ 家族のうた』や『AJ&クイーン』や『トゥカ&バーティー』に続いて、この作品まで打ち切られてしまうとは。女性や有色人種の人々が主役の良質なドラマは、トランプ政権が4年間にわたって女性や移民やLGBTQ+の人々の人権を攻撃し、そのトランプの再選を願う支持者らが銃武装して示威行為をしている今こそ必要だったのに……恨むよNetflix……!

もうこうなったら、『GLow』の主人公ルース役のアリソン・ブリー(Alison Brie)が出てる映画『Rromising Young Woman (原題)』を待つぐらいしか楽しみがないわ。女性の復讐を描くスリラー・コメディで、主演はキャリー・マリガン(Carey Mulligan)で、ラヴァーン・コックス(Laverne Cox)も出てるんですよ、この作品。

あと余談だけど、『ワンデイ 家族のうた』については、Netflixでの打ち切り後にPop TVで新たに作られたシーズン4が、この10月から米国のCBSによる放送&配信で視聴できるようになっています。つまりCBSに$9.99/月のサブスクリプション料金を払って、日本からでも見られるかたちの接続方法をとれば、ついにシーズン4を見ることができるんです。

Hollywood Reporterによると『ワンデイ~』もやはり新型コロナのため制作中断となっていて(そりゃそうだ、スタジオでライブ収録するスタイルのシットコムだもん)、今後の見通しは立っていないんだそうです。せめて配信に貢いで応援しようと思います。