大学生の娘からレズビアンとしてカミングアウトされたフランスの52歳の父親が、約800kmもの距離を車で移動してこの娘に暴力をふるい、「喉を切り裂く」と脅した疑いで逮捕されました。
詳細は以下。
この娘さんは女性との交際を始めたのちまず大学でカミングアウトし、次に父親に電話で同性愛者であることを告げたのだそうです。父親は激怒し、車でフランス北東部のストラスブールからスペイン国境近くのナルボンヌまでノンストップで走り切って、キャンパスの屋外にいた娘に言葉の暴力と肉体的暴力を浴びせたとのこと。それも、たくさんの目撃者の目の前でです。レズビアンの娘は、父親から「喉を切り裂くぞ」と脅された後、なんとか大学の建物内に逃げ込んで通報し、警察はこの父親をハラスメントおよび脅迫の疑いで逮捕しました。
ストラスブールからナルボンヌまでって、今Googleマップで経路検索したら、最短で「8時間2分 878 km」って出ましたよ。8時間もの運転中ずっと怒りを持続させて、現地についたらすぐさま加害に走るってどれだけの憎悪だよ。……と思ったけど、以前ゲイの息子を睡眠薬で眠らせて車に乗せ、1800kmもの距離を移動して女性と強制結婚させようとした父親なんてのもいたことだし、ホモフォビアをこじらせた人には珍しくないことなのかもしれませんね。
あと、LAで同性愛者の息子を「殺す」と脅した後、本当にショットガンで撃ち殺してしまったとして逮捕された父親ってのもいましたね。だから、今回のフランスの父親による脅迫を「口先だけだろう」などと甘く見て擁護する気には全然なれませんよあたしゃ。早いとこがっつり処罰されて、接近禁止命令のひとつも食らって欲しいわ。