石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ヒゲ女装歌手コンチータが渋谷区長と面会 しかし区は取材拒否

Conchita

来日中のオーストリアのヒゲ女装歌手コンチータ・ウルスト(Conchita Wurst)が、2015年7月9日、渋谷区役所を表敬訪問し、区長と面会しました。しかし、区はなぜかこの面会を非公開とし、記者の立ち入りを禁じたりカメラを手で覆ったりしたそうです。

詳細は以下。

「ひげの女装歌手」コンチータさん来日、渋谷区長と非公開面会 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

コンチータ・ウルストは、オーストリア出身のゲイ男性、トム・ノイヴィルト(Tom Neuwirth)さんが演じるところのドラァグクイーン。歌のうまさで知られ、2014年には欧州の音楽祭ユーロヴィジョンで優勝も果たしました。同性愛者だからという理由でいじめに遭った経験を持つノイヴィルトさんは、コンチータのパフォーマンスを通じて性的指向について考えてほしい、人と違うティーンエイジャーがもっと楽に生きられるようになってほしいと訴えています。詳しくは以下を。

現在来日中のコンチータは、日本の自治体として初めて同性カップル証明書条例を可決した渋谷区を表敬訪問。しかし、区の対応はどうだったのかというと。

日本の同性愛者の権利運動の一助となる可能性もあったコンチータさんの区役所訪問は、非公開で行われた。区の職員は記者らの立ち入りを禁止し、カメラを手で覆った。コンチータさんが車に乗り込んだ際には、AFPの記者らは接近を禁じられた。

渋谷区の広報担当者は、2人の面会を隠し立てする意図はなかったと説明。区長はコンチータさんと会うのが初めてだったため、今後の信頼関係を築くためにも静かに面会したかったと話した。

なんぞこれ。

これじゃ、ドラァグとの面会なんて人に見られたくない/知られたくないことであるとしてスティグマ扱いしていると受け取られてもおかしくないのでは。区のダイバーシティとやらのためにLGBTを「活用」するとかなんとか言ってる一方で、このざま? どんどん取材陣を入れ、この面会を世界に向かって広く発信した方が、よっぽど信頼関係が築けたんじゃないの。

一方、当のコンチータはこの訪問の様子をTwitterで堂々と報告。写真もあるし、なんと、日本語でもメッセージを発信してくれています。

ありがたやありがたや。

ちなみに、渋谷区の公式Twitterアカウント(@city_shibuya)では、少なくとも7月11日現在、この面会については微塵も触れられていません。

お口直しにコンチータの来日関連ツイートをもう少し貼っておきます。

とても忙しそうだけど、コンチータが日本滞在を楽しんでくれてるといいな。