石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

コンチータ・ヴルスト、パリのストリートアートに登場

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ユーロヴィジョン優勝者で、先日パリコレでモデルデビューも果たした髭のドラァグクイーン、コンチータ・ヴルストが、今度はパリの街角にアートとして登場しました。とあるストリート・アーティストが、パリコレでのコンチータの姿を絵にしたんです。

詳細は以下。

New Paris Street Art Pays Tribute To Conchita Wurst's Runway Greatness

実際の絵は、こちらをごらんください。

誰のツイートかわかる? そう、ジャン=ポール・ゴルチエ。パリコレでコンチータにこのドレスを着せた本人が喜んでツイートしてるんでした。BuzzFeedにはもっとたくさんの絵が掲載されているので、よければそちらもぜひどうぞ。

この作品を描いたSurianii氏はサンパウロ出身で、2007年からパリで活動しており、ドラァグクイーンのストリートアートで有名な人なんだそうです。たとえば2013年には『ル・ポールのドラァグ・レース』参加者の絵をパリの街角に描いたとのこと。

以下、Surianii氏の弁。

「フランスでは最近平等な権利についての政治的議論が非常に活発におこなわれているので、自分の最近の作品から着想を得ようと判断しました。わたしがドラァグクイーンたちの姿を選んできたのは、これまでずっと作品を通して伝えようとしてきたポジティブな感じに合っているからです」

“As the political debate about equal rights has been quite active in France recently, I decided to get inspiration from it for my recent work. I have chosen the figures of drag queens because they match the positive vibe I have been trying to transmit with my work,”

「象徴的なファッションデザイナーのドレスをまとった美しいコンチータのイメージを、ストリートに置き換えようと決めたのです」とアーティストはBuzzFeedに語った。

“I decided to transpose the beautiful image of Conchita dressed by the emblematic couturier to the streets,” the artist told BuzzFeed.

前にも書いたんですが、コンチータの中の人、トム・ノイヴィルトさんは、コンチータのパフォーマンスで人々に性的指向について考えてもらいたい、人と違うティーンエイジャーがもっと楽に生きられるようにしたいと語っています。ユーロヴィジョン以来、あらゆるところでこの髭美人を見かけることになって、少なくとも「ジェンダー(または、『性別』)って一体何だろう」と価値観をゆさぶられた人はいっぱいいると思うんです。その意味で、彼のパフォーマンスは大成功だったんじゃないかなー。この分だと、髭のドラァグクイーンが本当に世界を変えるかもしれないと、あたしは思ってます。