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石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャー。

タイムズスクエアでレズビアンカップルが殴られ、割れた瓶で切りつけられる 犯人は逮捕

LGBTニュース 百合/レズビアン

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米NYのタイムズスクエアでレズビアンカップルをナンパしようとした男二人組が、相手がレズビアンだと知るや殴る蹴るの暴力をふるい、あげく割れたガラス瓶で切りつけてけがをさせたとして逮捕されました。

詳細は以下。

Men Hurling Anti-Lesbian Slurs Cut Women With Bottle in Times Sq., DA Says - Times Square & Theater District - DNAinfo New York

事件が起こったのは2016年10月30日、午前5時頃。ダクアン・バーンズ(Daquan Burns, 24)とマイケル・ベイリー(Michael Bailey, 23)という男性ふたりが、米国有数の観光地であるタイムズスクエアを歩いていた女性二人連れに、「ヘイ、ベイビー」と言いながら近づきました。女性のひとりが自分はレズビアンでこの人とデート中なのだと説明したところ、バーンズらはこのカップルに殴る蹴るの暴力を加えたのだそうです。彼らはさらに、「クソレズ」("f---ing dy--s")、「レズビアンのクソアマ」("lesbian b-----s")などと繰り返し叫びながら、割れたガラス瓶で女性らを攻撃したとのこと。このため女性のうち片方は手に3針縫うけがをし、もうひとりは神経に損傷が残る可能性がある7針のけがを小指に負って、病院に運ばれました。

地方検事局によれば、バーンズとベイリーは逮捕時に全部で33袋ものマリファナを持っていることが発見されたため、ヘイトクライムのみならずマリファナの不法所持でも告発されたとのことです。

生まれつき男性が好きなヘテロ女性ですら全部が全部自分たちに好意を持つわけではないのに、最初から男に興味がないレズビアンにナンパを断られてここまで逆ギレするとは、なんと理不尽な。……とは思うんだけど、これって米ワシントン大学の以下のWebページで紹介されている、「男性は自分の男らしさが脅かされたと感じると過剰補償に走りやすい」という研究結果で説明できるかもしれませんね。

上記リンク先によれば、「男子学生に握力検査を受けさせ、嘘の結果を本人に教えて、その後のアンケート調査の回答への影響を調べる」という実験をおこなったところ、低い数値を告げられた男子学生はそうでない男子学生と比べて以下のような行動をとる傾向があったのだそうです。

  • 身長をより高く自己申告する
  • 過去の性体験を多く自己申告する
  • より攻撃的で活動的であると主張する
  • 女性向け消費財への興味をより少なく申告する

ちなみにコーネル大学でも似たような研究がおこなわれており、それによれば、性同一性テストで男らしさが少ないという結果が出たと(ランダムに)告げられた男性被験者は、そうでない被験者より同性愛嫌悪的な態度をとり、イラク戦争を支持し、他の車よりSUVの方を買いたいと述べる傾向が強かったとのこと。

これらの研究結果から考えるに、ナンパした相手がレズビアンだと知って暴力に走るという行動の根底には、たぶん「この俺様が性的に100パーセント拒否された→俺様の男らしさがおびやかされた→攻撃性&同性愛嫌悪の発露によって、男らしさを回復させねば!」という思考回路があるんじゃないでしょうかねえ。そんなに己の男らしさを誇示したければ、ジムに通ってベンチプレスで体重の2倍、スクワットとデッドリフトでそれぞれ体重の3倍を挙げられるぐらいまで努力しまくればいいのに、クズに限って安易な暴力に頼りたがるんだよね。とっととヘイトクライムでぶちこまれてしまえ。