石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

米ドラマ『Doubt』最終回が超好評

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144758_T7I4081 / Disney | ABC Television Group

ラヴァーン・コックス(Laverne Cox)がトランス女性の弁護士キャメロン・ワース役を演じる米ドラマ『Doubt』の最終回が、2017年8月19日に米国で放映されました。Autostraddleが、キャメロンのストーリーラインがすばらしかったと報じています

詳細は以下。

Boob(s On Your) Tube: It’s a Good Week For Queer Happy Endings on “Doubt” and “Stitchers” | Autostraddle

ネタバレ回避のため、最終回のあらすじについての言及は避けます。以下、上記リンク先のリキャップの、もっともよかったところを訳しておきます。

黒人のトランス女性について書かれたおとぎ話はない。かぼちゃを馬車に、ぼろぼろの服を舞踏会用のドレスに変えてくれる妖精の教母さまもいない。いじわるな義理の姉たちなら――現実世界でも、想像の世界でも――たくさんいるのだが、黒人のトランス女性を抱き上げて「ふたりはそれからいつまでも幸せに暮らしました」という結末に連れて行ってくれる魅惑の王子さまの話は、誰も語らない。

でも、『Doubt』はそれをやったのだ。

There aren’t fairy tales written about black trans women. There’s no fairy godmother transforming pumpkins into chariots and tattered clothing into ball gowns. There are a lot of evil stepsisters—both real and imagined—but no one’s telling the story about the Prince Charming who sweeps a black trans woman off her feet and into the happily ever after. No one writes that fairytale.

But Doubt did.

念の為に言っておくと、『Doubt』がここまで褒められているのは、単純にキャメロンの恋が成就したからじゃありませんよ。それがわかるのが、以下のくだり。

おとぎ話の核心は、希望のメッセージである。つまり、ファンタジー作家のニール・ゲイマンが『コララインとボタンの魔女』の題辞で書いたように、「おとぎ話は『本当』ということばでは足りないぐらい本当のことなんだ――ドラゴンが存在するということを教えてくれるからではなく、ドラゴンはやっつけることができるんだと教えてくれるからだ」。

トランス女性たちが直面するドラゴンが、倒すことができるものだということを示してくれる番組があるというのは、大切なことだ。その主な理由は、シスジェンダーの人々にはしばしばそれらのドラゴンが見えないということであるが、トランス女性たちにとっても、こうしたドラゴンは倒せるのだと思い出させてくれるものはやはり必要なのだ。

ひとつのシーズンで、13のエピソードにわたって、『Doubt』はそれをやったのである。

At their core, fairy tales are messages of hope. Or, as Neil Gaiman put it in the epigraph to Coraline, “Fairy tales are more than true – not because they tell us dragons exist, but because they tell us dragons can be beaten.”

It’s important that there are shows that reveal that the dragons that trans women face—mainly because cis people often can’t see those dragons for themselves—but there’s also a need for a reminder to trans women that those dragons can be beaten.

For one season, over 13 episodes, Doubt did that.

このドラマ、DL購入した第1話(英語版)までしか見てなかったんですけど、こうなったら全部見ておかねば……! この作品、日本での放映/配信予定はあるのかなあ。あるといいなあ。