- 英映画『God's Own Country』新トレイラー
- 上半身裸のバイオリニストが『リトル・マーメイド』をゲイなフェアリーテイルに
- ションダ・ライムズが米ABCと袂を分かちNetflixと契約
- 余命宣告されたおじいちゃん、レズビアンの孫娘のプロポーズに動画で協力
- 「男には全然欲情しないの?」ロンドンの男性事業主、レズビアンの事業主に失礼な質問を連発
- 2017年のウガンダ・プライドが大臣の脅しで中止に
- 米ミシガンのゲイカップルが不審火で家と犬猫を失う 警察はヘイトクライム疑いで捜査
- 英ゲイ男性が路上で暴力をふるわれ意識不明の重体に
- 性差別でGoogleを首になった男、自分を「迫害される50年代のゲイ」になぞらえて被害者ぶりさらに炎上
英映画『God's Own Country』新トレイラー
ヨークシャーの孤独な羊飼いとルーマニア人の季節労働者との恋を描く英映画『God's Own Country』の新しいトレイラーが発表されました。英国での公開は2017年9月1日から。
Brand new trailer for God's Own Country. In UK cinemas 1st September. You're welcome pic.twitter.com/VHxmAfylk1
— God's Own Country (@gocfilm) 2017年8月11日
6月に発表されていた、もうひとつのトレイラーはこちらです。
上半身裸のバイオリニストが『リトル・マーメイド』をゲイなフェアリーテイルに
This shirtless violinist turned The Little Mermaid into the gay fairytale of your dreams
アリエルも王子も男性で、すごく話が早い『リトル・マーメイド』です。
ションダ・ライムズが米ABCと袂を分かちNetflixと契約
Dlisted | Shonda Rhimes Is Breaking Up With ABC To Go Steady With Netflix
米ABCで『グレイズ・アナトミー』や『殺人を無罪にする方法』など数々のドラマをヒットさせてきたクリエイターのションダ・ライムズがABCと袂を分かち、Netflixと契約したというニュース。ションダと言えば、視聴者から番組について「ゲイなシーンが多すぎる」と言われたとき、
『ゲイな』シーンなどありません、『人間の』シーンです。ションダランドの番組にゲイの人間が出てくるシーンがあると今頃気づいたのならあなたはパーティーに遅刻しているし、『ゲイのシーン』などという言い回しを使う人は、遅刻しているだけでなく、そのパーティーに招待されてもいないんですよ。
There are no GAY scenes. There are scenes with people in them. If you are suddenly discovering that Shondaland shows have scenes involving people who are gay, you are LATE TO THE PARTY. If u use the phrase "gay scenes", u are not only LATE to the party but also NOT INVITED to the party.
……と切り返した人。TVよりさらに制約が少ないNetflixでどんな番組を作ってくれるのか楽しみです。
余命宣告されたおじいちゃん、レズビアンの孫娘のプロポーズに動画で協力
Dying grandpa helped granddaughter propose to girlfriend in beautiful video · PinkNews
余命3ヶ月と診断されたおじいちゃんが、レズビアンの孫娘サラさんが恋人のメガンさんにプロポーズするのを助けようと、メガンさんあてのビデオメッセージを作ったというニュース。サラさんはノートPCでこの動画をメガンさんに見せ、返事はイエスだったとのこと。ふたりは2017年10月に結婚するそうです。
「男には全然欲情しないの?」ロンドンの男性事業主、レズビアンの事業主に失礼な質問を連発
テクノロジー企業を立ち上げた18歳のレズビアンが、Facebookののスタートアップ企業のグループで活動している男性事業主にビジネス上のアドバイスを求めてコンタクトを取ったところ、ビジネスの話はそっちのけで年齢や恋人、性的指向のことばかり根掘り葉掘り聞かれたというニュース。実際のやりとりは以下の画像をどうぞ。
So I professionally asked for help and it ended this way.
— Lydia Jones (@lydiajones_18) 2017年8月14日
This tech scene needs to wake up. #startup #womenintech #london pic.twitter.com/LntJeNP3dc
「年齢は?」「独身?」「彼氏は手伝ってくれないの?」「(彼女がレズビアンだと知って)それじゃ男には全然欲情しないの?」とまあ、ぶしつけな男がレズビアンにぶつける質問がフルセットで揃ってますね。どこもこんなもんか。
2017年のウガンダ・プライドが大臣の脅しで中止に
Uganda Pride cancelled last minute after threats from Government Minister
ウガンダでは2016年のパレードで警察が参加者に暴力をふるい、投獄しています。開催間近だった「プライド・ウガンダ2017」についても、同国の行動倫理規範省(Minister of Ethics & Integrity) のサミュエル・ロコド(Samuel Lokodo)大臣から開催予定地を大量の警察官で取り囲むなどの形で脅しをかけられたため、主催者が中止を発表したとのこと。
米ミシガンのゲイカップルが不審火で家と犬猫を失う 警察はヘイトクライム疑いで捜査
Michigan Gay Couple Lose Home, Dogs and Cats in Possible Hate Crime Arson Attack - Towleroad
2017年8月10日、米ミシガン州のゲイカップル、ニッキー・ジョリー(Nikki Joly)さんとクリス・ムーア(Chris Moorさん)の住む家が火事で焼け、ふたりの愛犬2匹と愛猫3匹が亡くなったというニュース。燃焼促進剤が使われた形跡があること、ジョリーさんが著名なLGBTアクティヴィストであることなどから、警察はヘイトクライムの可能性を視野にいれて捜査しているそうです。
ホモフォーブは放火が好きだからねえ。実例は以下を。
英ゲイ男性が路上で暴力をふるわれ意識不明の重体に
Gay man attacked and left for dead after going out to make new friends
25歳のゲイ男性カール・ジョンソン(Carl Johnson)さんが2017年8月19日、イングランドのロッチデールにあるバーを出た後4人の男女から暴力をふるわれ、頭蓋骨を折るなどして意識不明の重体に陥っているというニュース。カールさんのきょうだいのマーク(Mark)さんは、カールさんが「話し方や身振りで明らかにゲイだとわかる」ことから、セクシュアリティが原因で標的にされたのだと述べています。
性差別でGoogleを首になった男、自分を「迫害される50年代のゲイ」になぞらえて被害者ぶりさらに炎上
Twitter drags former Google employee for comparing being conservative to being gay in the 50s
「女性はコーディングに向かない」などの偏見を社内文書で主張したためGoogleを解雇されたジェイムズ・ダモア(James Damore)氏が、自分はまるで「1950年代のゲイのようだ」、「保守派はクロゼットに隠れて本当の自分を隠さなければならない」などと発言したため、さらに猛烈な反発をくらっているというニュース。以下、Twitterでの批判をちょっと訳してみます。
I had no idea Google were putting conservatives in electro-convulsive therapy and chemically castrating them. Huge if true. https://t.co/Xi4ywFyL4z
— Bethany Black (@BeffernieBlack) 2017年8月18日
訳:「Googleが保守派を電気ショック療法にかけて化学的去勢をしてるとは知らなかった。もし本当ならおおごとだ」。
Alan Turing, well-known and hugely influential computer scientist, was forcibly chemically castrated for being gay in the 50's. https://t.co/aw4VNbSdAG
— Alex Hosselet (@AHosselet) 2017年8月17日
訳:「アラン・チューリングは、有名で影響力のあるコンピュータ科学者だったけど、50年代にゲイだったために強制的に化学的去勢をされたよ」。
That’s right, back in the 1950s gay people were all given $160,000 a year, someone made them lunch and they got to play with Lego. https://t.co/2XLKezm7zp
— Tabatha Southey (@TabathaSouthey) 2017年8月18日
訳:「はいはいおっしゃる通り、1950年代のゲイはみんな16万ドルの年収をもらっていて、(職場では)ランチを作ってくれる係がいて、レゴで遊べたよね」。※皮肉ですよ、念のため。
me when that fired Google engineer compared being a conservative at Google to "being gay in the 1950s" https://t.co/Xr3R3X8zcP pic.twitter.com/kfJ4HHunL5
— shauna (@goldengateblond) 2017年8月18日
訳:「Googleを解雇された技術者が、Google社内で保守派であることを1950年代のゲイになぞらえたときのわたし」。
他者の人権を蹂躙して批判された人が「自分こそが被害者であり差別されているのだ」と言い出すのは洋の東西を問わずよくあることですが、ダモア氏はひょっとしたら50年代のゲイが具体的にどんな目に遭っていたのか知りもせず、自己憐憫のためだけに安直にゲイの話を持ち出してるんじゃないのかしら。今なお命の危険にさらされているあたしら同性愛者を、勝手にダシにしてるんじゃねえよ。