石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

今週の未紹介LGBTニュース(2017年12月10日)

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オーストラリアが同性婚法制化 議員も大使もプロポーズ

上記リンク先のうち、上のふたつは日本語記事なのでもう読まれた方も多いかと思います。3つめの記事は、オーストラリアの駐フランス大使Berndan Berne氏の、長年のパートナーThomas Marti氏へのプロポーズを報じたもの。

このプロポーズの動画はこちらです。

音声はフランス語だけど、英語字幕がついている分、日本人にはかえってわかりやすいと思います。緊張したおももちでカメラに向かって「オーストラリアがすべての人のための婚姻を可決したんだから、今度はわたしの番です」と語り、Thomasさんのいるアパルトマンに入る前に振り返って「深呼吸!」と言っているところがなんだかキュート。

オーストラリア同性婚法可決時、議会傍聴席で起こったこと

Watch what happened in the galleries after Australia’s parliament passed marriage equality / LGBTQ Nation

2017年12月7日、オーストラリア連邦議会が同性婚を認める法案を可決した後、傍聴席で何が起きたかというニュース。答えは以下の動画をどうぞ。

そう、傍聴席にいた人々が自発的に立ち上がり、オーストラリアの歴史や風土や夢について歌い上げる歌"I am Australian"を合唱していたんです。

同じようなことは2013年、お隣のニュージーランドで同性婚が法制化されたときにも起こっています。議事堂がマオリの民謡をもとにした「ポカレカレ・アナ」(“Pokarekare Ana”)というラブソングの大合唱になったんです。詳しくは以下を。

NZ同性婚法制化の直後、議事堂がラブソングの大合唱に - みやきち日記


「オーストラリアで同性婚が法制化されたら離婚する」と誓ったヘテロカップル、結局離婚を拒否

Aussie couple who vowed to divorce if same-sex marriage is legal, now refuse

2015年時点で「オーストラリアで同性婚が法制化されたら離婚する」と誓っていたクリスチャンの夫婦、ニックとサラ・ジェンセン(Nick and Sarah Jensen)氏が、結局離婚はしないと発表したというニュース。ニック氏は、「以前公表していたコメントはわたしが妻と別れることを想定したものではなく、わたしたちの結婚が国と別れることを想定したもの」だとか、「結婚の定義が変わってしまったため、自分たちの結婚の基盤をなす契約が変更されてしまった」だとか述べた上で、これ以上のコメントは断るとしているそうです。

同性婚に反対するクリスチャンの人たちってレビ記が大好きなものだけど、19:11の"Do not lie."ってところは都合よく読み飛ばしてるのかしらね?

ホリデーシーズンにハンキーなサンタをどうぞ

Is This The Hunkiest Santa Of The Holiday Season? | NewNowNext

ミネラルウォーターのブランド、アイスランディック・グレイシャル(Icelandic Glacial)が、モデルで俳優のブロック・オハーン(Brock O'Hurn)をセクシーなマッチョサンタに扮させたクリスマスCMを作ったというニュース。

CMの動画はこちらです。

もうこないだの福音派牧師さんにはこのサンタを見せとけばいいんじゃね?

英リアリティ番組『First Dates(原題)』の同性カップルが婚約

Same-sex ‘First Dates’ couple Grieg and Shaun announce engagement · PinkNews

『Firsts Dates』とうのは、パートナー募集中の人同士がテレビ局を介して初対面の相手とレストランで「初めてのデート」をし、最後に今後もつきあうかどうかの決断を問われるというリアリティ番組。その番組の2017年6月20日放送分で男性同士のカップルとなったショーン・スミス(Shaun Smith)さんとグレッグ・フェアウェザー(Greig Fairweather)さんが、約半年の交際を経てこのたび婚約したのだそうです。以下はSmithさんによるツイート。

訳:「ぼくらを今年見かけたのをおぼえてますか? 先週グレッグに結婚してくれるかとたずねたところ、彼はイエスと言いました! どんなに感謝してもしきれません! ショーン」。おめでとうございます、お幸せに。

米ケンタッキー州男性、元カノのゲイ友カップルに暴行し大けがをさせる

Couple beaten speaks out: "We were assaulted because of who we are and who we love"

米国ケンタッキー州の男が、自分の元カノが「ホモセクシュアルたち」と付き合っているのが気に入らないとして元カノの友人であるゲイカップルを殴り、眼窩、鼻骨、頬骨を折るなどの大けがを負わせたというニュース。

この男、デイヴィッド・ブルックマンはサンクスギビングのホリデーの後、元彼女の家に強引に押し入っていたのですが、その後くだんのゲイカップルが彼女の家まで慰めにきたのが気に入らなかった模様。ブルックマンはこのゲイカップルを「オカマ野郎」などと罵る電話を何度もかけたあげく、他の男を連れて再度現れ、ゲイたちに暴力をふるったのだそうです。ケントン郡の検察官ロブ・サンダース(Rob Sanders)氏は、この事件はヘイトクライムとして起訴される可能性があると述べているとのこと。

米ワイオミング州の父親、ゲイだからという理由で15歳息子をナイフで襲撃

A father almost slit his son’s throat for being gay / LGBTQ Nation

自室のベッドで眠っていたワイオミング州の15歳ゲイ少年が、酒に酔った父親にナイフで切られるという事件が起こりました。父親は少年の部屋に乱入してきて、おまえの性的指向には反対だ、ゲイの存在は許されないと叫び、上から押さえつけて殴り、ポケットナイフの刃先を喉に当てて「殺す」と脅してきたんだそうです。父親はさらにナイフの先端を息子の目の近くに持ってきて平手打ちをしたため、被害者は顔に切り傷を負ったとのこと。翌日学校職員が少年の顔のけがに気付いて警察に通報したため、事態が明るみになったのだそうです。

すごく救われないことに、母親も100パーセント少年の味方だというわけじゃないらしいんですよ。この母親はいさかいが起こった夜こそ夫を止めようとしていた(そして夫に首を絞められたりしていた)ものの、翌日息子へのテキストメッセージで学校に行く前に顔をきれいにしたかと訊き、「あんな風で」学校に行ったらおとうさんが刑務所行きになるかもしれない、もし長期の懲役刑になったらお母さんとお前は路頭に迷うことになると伝えていたんだそうです。子供、逃げ場なし。

昔からLGBTユースの自殺予防やシェルターの拡充が叫ばれているのは、こうやって追いつめられる子が少なくないからなんだよね。性的マイノリティーとして生きることは大人でさえ大変なのに、子供だとさらに親というハードルがもれなくついてくるから。