石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年4月15日)

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トリニダード・トバゴでソドミー法に違憲判決

Watch people celebrate as a judge strikes down Trinidad’s sodomy law / LGBTQ Nation

カリブ海南東端の共和国、トリニダード・トバゴの高等裁判所が、2018年4月12日、同性同士の性行為を違法とする法律を違憲とする判決をくだしました。Devindra Rampersand判事は、性犯罪法の13項(肛門性交を最高で懲役25年とするもの)や16項(成人同士の同性間セックスを違法とするもの)はプライバシーの権利や表現の自由を侵害しているため、「不合理で違法である」と述べたとのこと。

この判決を喜ぶ人々の様子をどうぞ。



マイク・ペンスの故郷で初のLGBTプライド

Mike Pence’s hometown held its first LGBT pride festival today & it was incredible / LGBTQ Nation

2018年4月18日、アンチゲイなマイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領の故郷である米インディアナ州コロンバスで、初のプライド・フェスティバルが開催されました。主催者はエリン・ベイリー(Erin Bailey)さんという18歳の高校生なんだそうです。すごい。

ELLEのインタビューによるとベイリーさんは「女性の生殖の権利とLGBTの権利をとても熱心に支持して」おり、これらに関してペンス副大統領が賛成していることすべてについて「まったく異なる見解を持っている」とのこと。ハイスクールの卒業プロジェクト(senior project)でコミュニティにとって本当に有益なことがしたいと考えた彼女は、コロンバスになくて、必要なものは何かと考え、このプライド・フェスティバルを主催することにしたのだそうです。

当日の様子はこちら。


ジャネル・モネイとテッサ・トンプソン、すべての女性に女性器があるわけではないと示唆

Janelle Monáe Made It Clear That Not All Women Have Vaginas In 'PYNK' | The Mary Sue

女性のセクシュアリティをたたえる新曲“PYNK”MVでの女性器を模した衣装が話題を呼んでいるジャネル・モネイ(Janelle Monáe)と、このMVで共演しているテッサ・トンプソン(Tessa Thompson)が、Twitterですべての女性に膣があるわけではないと言っているというニュース。

まず、ジャネル・モネイの該当ツイートはこちら。

訳:「テッサ・トンプソン、世界中のわたしたち(膣があるかないかに関係なく)をたたえるのを手伝ってくれてありがとう! また会いましょう。あなたをたたえます。ほんとに感謝してます。Xx」。

そして、テッサのツイートはこちら。

訳:「ジャネル・モネイとグライムスによるPYNKの新しい動画。わたしは女性の役と、一部の女性たちの特別な部分の役で出ています」。

「特別な部分の役」というのはこの場面のことです。念のため。

これらに加え、Tumblrでは、そもそも“PYNK”のMVでは女性の脚の間にピンク色のバットがあるという場面もあれば、「膣パンツ」なしで踊っている女性も出てくるという指摘もなされているそうです。言われてみればその通りで、細かいところまで目配りの行き届いた表現だと思いました。

ライアン・マーフィー新作ドラマ『Pose(原題)』トレイラー

The trailer for ‘Pose’ just dropped & it looks fabulous / LGBTQ Nation

ライアン・マーフィー(Ryan Murphy)の、ファーストシーズンだけで50人以上のLGBTQキャラが登場するというミュージカルドラマ、『Pose(原題)』のトレイラーが発表されました。

このドラマは米国で2018年6月3日放送開始だそうです。

ガス・ケンワージーとアダム・リッポンがGLAADメディア賞壇上でキス

Gus Kenworthy And Adam Rippon Shared A Steamy Kiss On Stage At The GLAAD Media Awards | NewNowNext

オープンリー・ゲイの米五輪選手、ガス・ケンワージー(Gus Kenworthy)とアダム・リッポン(Adam Rippon)が、2018年4月12日のGLAADメディア賞授賞式のステージでキスしたというニュース。映像はこちら。


アダム・リッポン、『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』出演へ

Adam Rippon will compete on Dancing with the Stars · PinkNews

米国のオープンリー・ゲイのフィギュアスケーター、アダム・リッポン(Adam Rippon)が、ダンスリアリティ番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』 (Dancing with the Stars) シーズン26に出場するんだそうです。パートナーとなるプロダンサーはジェナ・ジョンソン( Jenna Johnson)。放映は2018年4月30日スタートとのこと。

ちょっと調べたところ、アダムが出演するのはアスリート計10人が競い合う『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ:アスリート』という計4週の特別シリーズであるようです。出演者は他にトーニャ・ハーディング(Tonya Harding)やミライ・ナガス(Mirai Nagasu)など。公式YouTubeチャンネルで見るのが今から楽しみです。


中国SNSでハッシュタグ「#我是同性恋(私は同性愛者)」がトレンドに

「#私は同性愛者」、中国版ツイッターの決定に怒り ユーザーが抗議行動 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

中国最大のSNS、Weibo(微博・ウェイボー)が同性愛関連のコンテンツを削除すると発表したことを受け、抗議のための「#我是同性恋(私は同性愛者)」というハッシュタグを使った投稿が激増したというニュース。PinkNewsによると約17万人のユーザがWeiboのこの決定に反対しており、あるユーザはこう表明しているとのこと。

「わたしは同性愛者で、誇りを持っています。たとえわたしがやっつけられても、わたしと同じような人は数千万人います!」

“I am gay and I’m proud, even if I get taken down there are like me!”

中国って2014年にもスラッシュ(やおい)サイトを潰して管理人を逮捕したりしてますよね。変わらんね。2018年4月16日、Weibo(微博)公式アカウントが「同性愛に関する内容は削除の対象としない」と改めて発表したそうです。詳しくは以下を。

仏サッカー解説者、アンチゲイな発言で停職に

Soccer Commentator Suspended Over Anti-Gay Remarks | NewNowNext

フランスのサッカー解説者Denis Balbir氏が、2018年4月12日のRBライプツィヒ対マルセイユ戦のとき、RBライプツィヒの選手らをホモフォビックな語で批判したとして翌日停職処分を受けました。氏の発言は生放送こそされなかったものの、試合後その部分の動画がソーシャルメディアで拡散されたんだそうです。放送局のW9チャンネルは、「当局はいかなる状況においても対戦相手を尊敬することが不可欠だと主張している」と声明を出し、 Balbir氏もTwitterで「すべてに謝罪する」と表明しました。

ただこの人、謝罪文の最後で、「私的なシークエンス」(séquence privée)をネットで拡散するのは「著しく悪意に満ちたこと」(particulièrement malveillante)だとかなんとか言っていて、今ひとつ何が悪かったのかわかっていなさそうな印象も受けます。まさか、ノンケ(たぶん)がノンケ(たぶん)をけなすときに、まるで無関係のゲイを「劣ったもの、恥ずかしいもの」の代名詞として持ち出す(英語圏でもスペイン語圏でもあるよね、これ)ことが、著しく悪意に満ちた行為じゃないとでも? やるならせめて自室でひとりきりのときにやれよ、「オフレコだからいいだろう」と油断しきって仕事の場でペラペラしゃべり散らかすんじゃなくて。

バスでトランス女性に暴行 男を起訴 米ノースカロライナ

A Trans Woman Was Brutally Beaten On A Bus—And Bystanders Caught It On Camera | NewNowNext

米国ノースカロライナ州シャーロットのバスで、トランスジェンダー女性に暴力をふるった男が逮捕され、加重暴行の罪で起訴されたというニュース。この男、ロイ・ユージーン=ラヴ・ヘドマン(Roy Eugene-Lav Hedman)は2018年4月7日、シャーロット地区交通局のバスの中でトランス女性の友人のジェイラ・ウェア(Jayla Ware)さんと口論になり、ウェアさんの頭部を何度も殴ったり蹴ったりしてあごの骨を折るなどのけがを負わせたのだそうです。ある乗客が事件の様子を録画し、別の乗客は警察に通報して、警察はただちにヘドマンの所在をつきとめ逮捕したとのこと。立ち上がって助けてくれる人がいなかったら「死んでいたかもしれない」とウェアさんは話しています。

FOX 46 Charlotte Newsによれば、ウェアさんは、口論の原因はヘドマンがウェアさんの飲み物にPCPまたはデート・レイプ・ドラッグを盛ったことにあったと言っているとのこと。怖すぎる。


ゲイを殺してその血で「ヒトラーは正しかった」と壁に書いた男を逮捕

He killed a gay man & used the blood to leave a terrifying message above his body / LGBTQ Nation

18年前にスペインのバルセロナでゲイ男性を殺害し、その血で壁に「ヒトラーは正しかった」("Hitler tenía razón")、「KKK」などと書いた男がコロンビア共和国で逮捕されたというニュース。長らく未解決だったこの事件でしたが、少しずつ情報が集まり(被害者の墓に家族が置いたものではない花が供えられたり、被害者のいとこに何者かが電話をかけてきて、命乞いするような声の録音を聞かせたりしたんだそうです)、当局が最新の技術を用いて捜査を進めた結果、容疑者が事件当時住んでいた住居が判明したとのこと。なお容疑者を知る人は、彼がナチスのイデオロギーの信奉者で、「バルセロナの同性愛者」を殺したと言って自慢していたと話しているそうです。

鉤十字やナチスの軍服をコスプレ用のおもちゃにしてはしゃいでいる人たちは、たぶん今でもナチスのイデオロギーがこうやって人を殺しているということは知らないんでしょうね。知っても都合よく目と耳をふさいで無視するって方に100円賭けてもいいけど。