石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。

今週の未紹介LGBTニュース(2018年9月23日)

Bisexual Pride Pin Bi Flag Enamel Lapel Heart Gay Pin Brooch [並行輸入品]

LAで全米初のバイセクシュアル・プライド開催

Los Angeles is going to host the first Bisexual Pride in the US · PinkNews

2018年9月22日、つまりバイセクシュアル可視の日(bisexual Visibility Day)の前日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのウエストハリウッドで同国初のバイセクシュアル・プライドが開催されました。おめでとう!

こういうニュースに「なぜバイ・プライドなんだ、LGBTプライドじゃだめなのか」と素朴な疑問を感じる人もいるかもしれないけど、だめなんです、それだけじゃ。バイセクシュアル団体、amBi networkのプレジデントであるイアン・ローレンス=トリノ(Ian Lawrence-Tourinho)氏は、ウエストハリウッドはLGBTのメッカだが両性愛者が歓迎されているとは言い難いと述べ、次のように語っています。

バイの人々はセレブレーションの場でも頻繁に敵意を向けられたり攻撃されたりするんです。公的なイベントであれ、その後の近所のバーやレストランであれ、同じです」と彼は言った。

「わたしたちがバイTシャツを着ていたのだとしても、両性愛が話題に上ったのだとしても、概してたいへんネガティブな反応を受けます」

bi people are frequently met with hostility and aggression at the celebrations, whether at the official event or afterwards at the bars and restaurants in the neighbourhood,” he said. “Whether we are wearing a bi T-shirt, or our bisexuality comes up in conversation, the reaction is generally quite negative.”

これって別にウエストハリウッドだけに限った話じゃありませんよね。性的少数者の集まる場でどこでも、もちろん日本でも起こってることだと思います。だから「LGBT」とひとくくりにしたプライド・イベントだけではだめなんです。

ケニアがレズビアン映画『Rafiki』の上映禁止を一時取り消し アカデミー出品のため

Kenya Overturns Ban on Lesbian Film in Time for Oscar Consideration

ケニアで2018年4月に上映禁止にされた映画『Rafiki』が、アカデミー賞出品のため、ナイロビのある映画館で2018年9月23日から30日の間だけ上映されると決まったそうです。

『Rafiki』はレズビアンのラブストーリーで、同国の映像等級審査機構は「同性愛のテーマと、法に反してケニアでレズビアニズムを宣伝しようとする明らかな意図」を理由に上映を禁止するとしていました。が、同作品をアカデミー外国語映画賞に出品するためにはには母国で最低1週間公開しなければならず、それで裁判所が一時的に禁止を解いたとのこと。

『Rafiki』のオフィシャルトレイラーはこちら。かわいくてポップでいいなあ、これは見たいわ。

Grindrで5人ひっかけ強盗 警察が逮捕 米オクラホマシティ

Body camera video gives first look into Oklahoma City “house of horrors” | KFOR.com

米国オクラホマシティの警察が、ゲイ向け出会いアプリ「Grindr」で5人の男性がおびき出され、銃で脅されて金品を強奪された事件に関連があるとして、31歳のディアンテ・マクファーソン(Deaunte McPherson)という男を逮捕しました。警察はさらに男2人と女1人の容疑者の行方を捜しているところだとのこと。

被害に遭った5人は、少しずつ時間を空けてひとりずつ同じ家の中へと誘いこまれ、そこで銃をつきつけられて金品を奪われたとのこと。5人のうちひとりが走って逃げ出すと犯人らは彼を追いかけ、その間に残りの4人も逃げることができたんだそうです。

犯行現場を捜査する警察のボディカメラの映像はこちら。

動画のタイトルに「恐怖の家」ってつけるのは煽りすぎじゃないの、と思ったんですが、いざ見たらまともなドアノブもないボロボロの廃屋だわ、カーテンにも穴開いてるわ、そこら中ごみだらけだわ、近所の人とおぼしき声が「銃声が何発か聞こえて、男の人たちが走りながらそのへんの家の中に入ろうとしていて、『誰かが誰かを追いかけてる』と思った」とか話してるわで確かに怖いわ。ホラー映画みたいだわ。今回被害に遭った5人の命が無事で、本当によかった。

ゲイいじめを放置した学校区を元生徒が提訴 米ウィスコンシン

Gay student sues school for ignoring him while he was attacked by bullies

米国の19歳男性、グアダルーペ・パレデス(Guadalupe Paredes)さんが、同国ウィスコンシン州のケノーシャ統一学校区はパレデスさんが学校で受けていたいじめに対し意図的に冷淡な扱いをしていたとして訴訟を起こしました。

パレデスさんはまず、最初に通っていた小学校で4年生のときカミングアウトして、副校長から「不快だ」と言われ、他の生徒からいじめられ、5年生の時点で心理的なダメージの治療を受けるため入院が必要なほどの事態に陥ったのだそうです。それでも学校は、いじめっ子を「避ける」ようにしろとかいうだけで、パレデスさんはいじめっ子と顔を合わせないために授業を休まなければならないこともあったとのこと。

6年生のときに別の学校に転校しても、事態は好転しませんでした。いじめっ子の多くが同じ学校に移ってきて、「自殺しろ」などと言っていじめ続けたからです。学校はパレデスさんがいじめられるのはゲイな言動のせいだから自業自得だとし、さらに、グループ作業でわざわざパレデスさんに最悪のいじめっ子と組ませたりしたとのこと。パレデスさんがこのグループ作業を拒否すると、学校は彼を3日間の停学処分としました。ハイスクールに進学した時点で、パレデスさんはもう学校にいじめ被害を報告してもどうにもならないと思い、成績は低下し、のちに入院もしたんだそうです。

なお、パレデスさんから「タイトル IX(ナイン)」(教育機関における性差別を禁止した連邦法)違反だとして訴訟を起こされたケノーシャ学校区は、コメントを拒否しているとのこと。

こんなん、学校がゲイの子供をターゲットにしたいじめを止めるどころか、率先していじめていたってことだよねえ。何なのこの残虐性。レイシスト発言やセクシスト発言を繰り返すトランプが大統領になったとたんに「マイノリティいじめをしてもいいとお墨付きがもらえた」と思った人たちによるヘイト事件が急増したことからもわかるように、上に立つ者、権力がある者が弱い者いじめをするのは絶対にダメでしょ。こんな学校区、訴訟でケツのケバまで毟られてしまえ。

レズビアンカップルに殴る蹴るの暴力 英ウスター

Lesbians punched and kicked in unprovoked homophobic attack in the UK

英国ウスターシャ州の都市ウスターで2015年9月15日、男がレズビアンカップルに殴る蹴るの暴力を加えるという事件が起こりました。被害に遭ったローレン・ヒークス(Lauren Heeks, 22)さんとジェイド・ヴァーナルズ(Jade Vernalls, 25)によると、この男はスーパーマーケットの外で二人に向かって怒鳴ってきて、ヒークスさんに「なんか文句でも?」("what’s your problem?")と言われるや飛び掛かってきたんだそうです。まずヒークスさんが殴られ、割って入ったヴァーナルズさんは顔面を蹴られ、それからまたヒークスさんが殴られたり蹴られたりしたとのこと。ヴァーナルズさんが警察に電話すると、男は逃げて行ったそうです。

この事件によりヴァーナルズさんは目の周りが腫れあがってしまい、ヒークスさんは顔と胸に青あざができて、翌日救急病院で治療を受けたのだそうです。「これはホモフォビックな暴力だったと思います。わたしたちはどう見てもレズビアンカップルだとわかりますから。あんな風にどこからともなく現れた人がわたしたちに襲い掛かる理由は、それしかありません」とヒークスさんは話しています。

あたし元記事読むまで知らなかったんですけど、ウスターシャって近年ホモフォビックなヘイトクライムが急増している場所なんですって。それで2017年9月23日、初のウスターシャ・プライドが開催されたんですって。このぶんでは戦いはまだまだ続きそうだけど、ヘイターがあきらめるまで粘り続けるしかないよねー……。

「動物と檻に入ってろ」 ホテル支配人がレズビアン客に暴言 英ニューカッスル

Hotel manager tells lesbians they should be 'in cage with rest of wild animals'

英国ニューカッスルのホテルに宿泊したレズビアンカップルが、他の客からホモフォビックな嫌がらせをされ、さらに支配人から暴言を吐かれたそうです。

このカップル、ニコル・コールダー(Nicole Calder, 24)さんとローレン・イングリス(Lauren Inglis, 26)さんは、2018年9月19日、ニューカッスルのクリフトン・マウント・ホテル(Clifton Mount Hotel)に滞在。部屋は汚く、隣室の客はふたりに対してわいせつでホモフォビックな暴言をぶつけ、おまけに朝5時まで大騒ぎしていたそうです。ふたりがフロントに苦情を言っても、ホテル側はうちはにぎやかなホテル("party hotel")だからと何の対処もしてくれなかったとのこと。再度苦情を言ってようやく騒音の注意だけはしてくれたものの、ホモフォビックな発言については何の注意もなかったそうです。

その後このカップルが同ホテルにメールで苦情を伝え、払い戻しを要求したところ、支配人のアンディー・シン(Andy Singh)氏はふたりをウソつき呼ばわりしてこんなことを書いてよこしたんだそうです。

「好きなようにすればいいでしょう、あんたらはホテルには合わない、あなたたちのような人は他の野生動物と一緒に檻の中に入れられてるべきなんだ」

‘Please go ahead and do as you please your [sic] not fit enough to stay in a hotel people like you should be put in a cage with the rest of the wild animals,’

文法は間違ってるわ内容はひどいわで、とことん舐めくさったメールですね。

英国では2008年にゲイカップルのダブルルーム宿泊を拒否したコーンウォールのベッド・アンド・ブレックファスト、キモーヴァー・ハウス(Chymorvah House)が差別で訴えられ、2013年に最高裁で負けています。キモーヴァー・ハウスの経営者はクリスチャン夫妻で、ゲイカップルのことは宗教にもとづくポリシーにより「間接的に」差別しただけだと主張していましたが、最高裁はその訴えをしりぞけました。クリフトン・マウント・ホテルの場合、もはや宗教を言い訳にすることすらできなさそうなんですが、訴えられたらどうするつもりなんでしょうかね。

ゲイだからと5人がかりで2人を殴打 米ワシントンDC

D.C. Man Says Five People Attacked Him and Friend Because They are Gay - Towleroad Gay News

米国ワシントンDCのゲイ男性が、2018年9月16日、性的指向が理由でヘイトクライムのターゲットにされたとして、けがをした顔や血まみれのTシャツの写真をInstagramに上げました。

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So, this is extremely hard for me and I have not 100% settled on how I feel it. But, Sunday a friend of mine @robertandre and I were the target and the victims of a hate crime. We were attacked by 4 men and a women on the corner of 16th and U in Washington DC, simply because we were gay. The four men and the lady brutally attacked myself and my friend, I was sent to the ER where I received stitches to pull my lip back together. But, the moral of this story is not that it happened or for people to feel sorry for me. This is a statement, I will never stop being gay, I will never feel ashamed of who I am. Most importantly, I will never let anyone around me feel like less of a person simply because of who they are! I am fortunate enough to have an amazing support system even though I have only lived in DC for a few months. I am proud and honoured to be apart of @stonewallkickball, my kickball family came together and has given me amazing support and I never would have met them without the lady’s and gentlemen who were courageous enough to put together these teams to support LGBTQ rights and give them a safe haven to be themselves. May we stand strong and move forward.

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この男性ウィリアム・サザン(William Southern)さんはゲイの友人ロビー・バーレッタ(Robbie Barletta)さんと一緒にUストリートと16thストリート・ノースウェストの交わるあたりにいて、単にゲイだからという理由で男4人と女1人の集団に襲い掛かられたのだそうです。サザンさんは救急病院に搬送され、裂けた唇を縫合してもらわなければならなかったとのこと。

ことの顛末をつづったInstagramのキャプションで、サザンさんはこんなことを書いています。

この話の教訓は、こういう事件が起こったということでも、ぼくが人から同情されるってことでもありません。これは声明なんです、ぼくは絶対にゲイであることをやめない、絶対に本当の自分自身を恥ずかしく思ったりしない。いちばん大事なのは、ぼくは周囲のどんな人にも、ただ単に本当の自分が理由で自分自身を劣った人間だなんて思わせはしないってことだよ!!

the moral of this story is not that it happened or for people to feel sorry for me. This is a statement, I will never stop being gay, I will never feel ashamed of who I am. Most importantly, I will never let anyone around me feel like less of a person simply because of who they are!

強い。見習いたい。

豪シンガーソングライターが同性パートナーと結婚

Sam Sparro Marries Partner Zion Lennox in California - Towleroad Gay News

オーストラリアのシンガーソングライター、サム・スパロ(Sam Sparro)が、同性パートナーのザイオン・レノックス(Zion Lennox)と米国カリフォルニア州で結婚したそうです。

写真は以下を。

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So excited to be marrying the love of my life tomorrow @samsparro ❤️

ҜΠIGHTS ΩҒ ZIΩΠさん(@knightsofzion)がシェアした投稿 -

そうか、今さらだけどオーストラリアってもう同性婚できた(2018年1月9日午前零時から結婚できるようになってます)んだ。おめでとうございます、お幸せに。