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たった今無事トゥルーEDを見て、CGもコンプしました。すっごく良かったです。何か気のきいた言葉で感想を書きたいのですが、感動と興奮のあまり脳みそが沸騰していて、うまく書く自信がありません。でも書く。書かいでか。
これまでのプレイ日記で何度も「緻密な伏線が良い」と評してきたこのゲームですが、トゥルーEDを見て「これほどまでとは」と唸りました。同じ人が、モノが、そして些細な台詞が、後になってこんなにも「実はこういうことだったのか!」「あれはこんなところで生かされるのか!」と驚かせてくれるゲームは初めて見た気がします。伏線が新たな新事実につながるたびに物事の意味がダイナミックに二転三転し、そのたびにニヤリとしたり泣き笑いしたり目頭が熱くなったりで、感情を揺さぶられまくりました。ちなみにあたしがもっとも心を動かされた「二転三転」は「アインのお墓の意味」です。詳しくは述べませんが、きっちり3回泣かされて、アインが大好きになりました。
全ての謎が解き明かされた今、あたしの中ではこのゲームの柱*1は「クリスティナとエファ」でも「アンジェリナとベル」でもなく、「アイン・ロンベルク」です。メーカさんが『カタハネ』をむやみに百合要素を押し出して売ろうとしていないのも当然な気がします。これは、そういう話じゃないんだよ。「アイン・ロンベルクは『逆賊』ではなく『良い人』だった」というアイディアを柱に、みんな*2が変化し成長していく群像劇であって、ヘンに女の子同士の愛だけ偏見フィルターをかけて特別視したりしてないんだよ。そこが本当に本当によかった。あ、もちろん女の子同士の愛の描写(ワカバの言うとおり、終始『姫様と人形、ラブラブ』な話よ!)もよかったんですけどね。
とにかくもう、「『カタハネ』が出ただけで、2007年は百合ゲー/レズゲーにとっての『当たり年』であった」と、ここに勝手に断言してしまいます。もう少し頭が落ち着いたら、これまでに日記に書いてきた感想の断片を編集していろいろと加筆し、レビューを仕上げたいと思っています。
追記:クロハネ編で唯一回収されていなかった伏線は、やはりメインシナリオでたいへん重要な役割を果たしていました。読んでいてめちゃくちゃ嬉しかったです。