- 作者: 水兵きき
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/12/17
- メディア: コミック
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エロはあざとすぎ、主人公は受け身すぎ
街のお手伝いを何でもする部活「もえろ部」の活動を描く、全年齢向けエロコメ。エロ表現があざとすぎる上に、主人公の「さやな」にあまりにも主体性がなさすぎて退屈でした。女性同士の絡みもあることはあるんですが、特に恋愛感情が存在するわけでもなく、さやなは単に場の勢いに流されているだけ。ハダカの頻度だけは高いので、エロマンガが買えない年齢の皆様なら大喜びするかもですが、そうでなければ素直に18禁作品を買った方が得策かと思います。
エロ表現とさやなの性格について
どの回でもハダカの出し方が強引すぎてどうにもこうにも。しかも、さやなが毎回嫌がるでもなく身体を露出して形の上だけ恥ずかしがってみせるというパターンがご都合主義すぎてつまらんです。あれではまるでさやかは人間らしい感情の起伏のない「脱がされ役」兼「恥ずかしがり役」という記号でしかなく、主人公としての魅力に欠けると思います。
女性同士のエロについて
幼なじみの「かぐ姉」やクラスメイトの「みやじ」との絡みが多少あることはあるのですが、全員、恋愛感情はゼロです。「乳揉みでござい」「3Pでござい」「下着脱がしでござい」と画面だけは(ありがちな)エロエロ風になってますが、そんなわけでキャラたちの性的な興奮度はさして高くもない感じ。「記号的なキャラクタが、単に読者への迎合として絡んでみせているだけ」という印象を出るものではありませんでした。
まとめ
「ご都合主義的なストーリーの中で女のコがご都合主義的に脱がされ、ご都合主義的に恥ずかしがってみせる」という漫画だと思います。コンテキストはどうあれハダカさえ見られれば満足、という剛の者ならともかく、キャラの心情描写やストーリーの起伏を重視する方には向かない作品かと。