石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

カナダの小4、学校の宿題でゲイ・プライド・コインをデザイン

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カナダの小学校で出された、「カナダのコインを新しくデザインするとしたら、どんなシンボルを選びますか。絵に描いてみましょう」という宿題で、4年生のジュリアさんが描いたデザインが話題となっています。レインボーマークと同性カップルがあしらわれた「ゲイ・プライド・コイン」なんです。

詳細は以下。

Canadian Gay Pride Coin By 4th Grader Is An Inspiration

この宿題では単に絵を描くだけではなく、そのデザインがなぜカナダを象徴していると思うのか、理由を書き添えなければなりません。ジュリアさんはコインの真ん中を横切るように虹を描き、その上下に男の子同士と女の子同士で手をつないでいるカップルの姿を描いた上で、以下のように説明しています。

レインボーを選んだのは、レインボーがゲイ・プライドの旗だからです。ゲイ・プライドの旗を選んだのは、カナダではゲイであることはOKだからです。

I chose the rainbow because the rainbow is the gay pride flag. I chose the gay pride flag because it's okay to be gay in Canada.

他のの〔ママ〕くニ〔ママ〕だつたら〔ママ〕、同性愛者でいることはゆるされなくて、同性愛者だと、ざい悪感や悲しみを感じるでしょう。だからわたしのコインにはゲイ・プライドを選びました。

If you were in a diffrent (sic) contrey (sic) were (sic) you weren’t allowed to be gay in and you are gay you would feel guilt & sorrow. That’s why I chose gay pride as my coin.

この写真をRedditに投稿したジュリアさんのお父さんは、「この上なく誇りに思う」とコメントしています。なお、写真によれば学校の先生はこの宿題を「レベル4プラス」と採点していて、これは米国式でいうところのAプラス、つまり最高点らしいです。

よく「子供に同性愛について教えるのは早い」なんてことを言う人がいますが、ありゃ嘘ですね。小さい子だって、教えれば理解できるんです。ちなみにカナダでは2012年にジェンダー・ニュートラルな結婚をモチーフとするコインのミントセットが実際に発売されており、またお札がレインボーカラーだったりもするのだそうで、そのへんからして既に日本とはだいぶ土壌が違う模様。「もしも日本の小学校で同じ宿題が出されたら、子供たちは何を描くのだろう」としばし考えてしまいました。アニメ? ゲーム? 富士山? 小さい子たちが、平等や幸せを「日本を象徴するもの」として誇らしく選べる日は、果たして来るのでしょうかね。