英国の選挙立候補者ふたりがTwitterで同性愛嫌悪的・人種差別的なツイートを披露していたことがわかり、ひとりは辞職、もうひとりは停職処分となりました。
詳細は以下。
2 UK political candidates cut after anti-gay tweets exposed | Gay Star News
問題の候補者のうちひとりは、エセックスのブレントウッド・サウスでトーリー党から選挙に出る予定だった、デイヴィッド・ビショップ(David Bishop)氏。2014年4月13日にこんなツイートをリツイートしていました。
ゲイの男はどうすればまじめな(ストレートな)顔ができるんだ?
‘How CAN a gay guy keep a straight face?’
さらに、4月27日には以下のようなツイートも披露。
#イスラム教 平和とレイプの宗教
#Islam 'the religion of peace' & rape
これらのツイートが原因でビショップ氏は辞職し、離党。以下のような声明を発表しています。
公職に立候補する者は、コミュニティーの分断ではなく結束を求めてリーダーシップを発揮しなければならないと理解しています。ブレントウッド・サウスの住民の皆さんがいつかわたしの判断不足を許してくださるといいと思います。
‘I recognise that someone standing for public office should show leadership and seek to unite communities, not divide them. I hope the residents of Brentwood South can forgive my lack of judgement in time’
もうひとり差別的ツイートが問題視されているのは、イギリス独立党(UK Independent Party)の、ストックポートのオファートン区で立候補予定だったハリー・ペリー(Harry Perry)氏。氏はTwitterで英国のキャメロン首相を「ゲイ好きのキチガイ」(‘gay-loving nut case’)と呼んだ他、こんなツイートもしていました。
聖書にはこの同性愛の問題について明確に書かれている――同性愛は結婚についても、それ以外についても認められない―神に誓って、唾棄すべきことなのだ。
the bible is clear on this subject of homosexuality-its not acceptable in marriage or otherwise-its an abomination before GOD’
興味深いことに、先述のビショップ氏同様、アンチ・イスラムなツイートもしていたようです。
神自身がイスラムを憎んでいる
GOD HIMSELF HATES ISLAM
ペリー氏は停職処分となり、ナイジェル・ファラージュ(Nigel Farage)イギリス独立党党首は、ペリー氏の意見は党のそれとは完全に食い違っていると主張しているとのこと。
無邪気に差別的発言をしちゃう政治家がいるのはどの国でも同じですが、こうした発言が問題になったとき、本人なり党なりが「真意が理解されていない」とか「曲解されている」とか言ってぐずぐず食い下がらないあたり、英国は日本とだいぶ違うようです。なめられてるよね、日本の有権者。