2014年8月27日、米ダンス番組『アメリカン・ダンスアイドル』で、初めて男性同士・女性同士のロマンティックな振付が採用されました。2009年の審査員のホモフォビック発言からようやくここまで来たかと思うと感慨深いです。
詳細は以下。
'So You Think You Can Dance' Breaks Its Routine By Going Gay, And We Love It
同性同士のダンス・ルーティーンはこちら。番組のオープニングナンバーとして披露されたもので、曲目は「Wind Beneath My Wings」。
Group Performance: Top 4 Perform | SO YOU THINK YOU CAN DANCE | FOX BROADCASTING - YouTube
この番組は『アメリカン・アイドル』のダンス版のようなオーディションもので、日本でも放映されています。原題は『So You Think You Can Dance』といい、本国アメリカでは今年でシーズン11となる人気シリーズです。
上の動画を観ていてしみじみ思い起こされるのが、2009年のオーディションで男性同士の社交ダンスを踊ったペアに審査員のナイジェル・リスゴーがぶつけたホモフォビックなコメントのこと。「視聴者の多くが君たちを見て引いたと思う」だの、「『ブロークバック・社交ダンス』は好きじゃない」だの、それはそれはひどかったんですよ。その後ナイジェルは一応謝罪したものの、番組内に同性同士のロマンティックなダンスが登場することは今までついぞありませんでした。米ハフィントンポストやthebacklot.comが指摘している通り、「ジェット団vsシャーク団」的なものしかなかったんです。
それがついにここまで来たかー。考えてみればこの5年って、短いようでいて「Don't ask, don't tell」の終焉や連邦最高裁による結婚防衛法の違憲判決など、ゲイにとっては非常に大きな変化が詰まった5年でしたからね。TV番組だって、もはや旧態依然としてはいられなくなったということなのかも。
なお、このオープニングナンバーの振付を担当したトラヴィス・ウォール(Travis Wall)は8月28日、「#equality(平等)」とだけコメントをつけて、Instagramに以下の写真を投下しています。
いいねえ!