アイルランドの「LGBT Noise」というグループが製作した、同性婚反対派の迷妄を皮肉る公共CMがたいへん面白かったです。よくある「ゾンビによる世界の終末」もののパロディーになってるの。
詳細は以下。
Hilarious Marriage Equality PSA from Ireland Mocks 'Armagayddon'
CMはこちら。
動画冒頭ではまず、荒れ果てた家の外見に「2017年、アイルランドのどこか」とキャプションが。家の中では、板を打ち付けた玄関ドアの前で、銃を持った男女カップルが「やつらがやってくる」と脅えています。終末を覚悟したふたりは、悲壮感たっぷりなメッセージをビデオに録画。早い話が「同性婚を認めたせいで世界にアルマゲドンならぬ『アルマゲイドン』が訪れた」(と、このふたりは思っている)という設定なんですね。
最後にカメラがちょっと引くと、アイルランドが実はどうなっていて、このふたりの恐れていたものが何だったのかよくわかるようになっています。
ちなみにアイルランドでは、同性婚を認めるかどうかの住民投票が2015年に実施される予定です。アイリッシュ・タイムズとマーケット・リサーチ会社Ispos MRBIが2014年4月に実施した調査では、回答者の67パーセントが同性婚に賛成、21パーセントが反対、12パーセントがまだ決めていないと答えています。2012年11月の時点では賛成53パーセント、反対30パーセント、未定17パーセントだったそうですから、明らかに賛成派が増えつつあるわけ。その分保守派の焦りも強いんでしょうけど、そこで「その焦りの正体っていったい何? 何が起こると思ってるわけ?」と笑いをこめて問いかけるのがこのCMなわけですよ。好きだわ、このセンス。