石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

スペインのサッカークラブ、レインボーのユニフォームでホモフォビアと戦う

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スペインのサッカークラブ、ラージョ・バジェカーノが、レインボーカラーをあしらったユニフォームを発表。6色のストライプが6種の社会問題を表しており、レインボー全体でホモフォビアとの戦いを示すとのこと。売上げの一部は寄付に使われます。

詳細は以下。

Rainbow club: Rayo Vallecano's new strip goes viral - CNN.com

ユニフォーム画像はこんな。

レインボーカラーのそれぞれの色が表しているものは、以下の通りです。

がんと戦う人
オレンジ 障害者の排除と戦う人
希望をあきらめない人
環境を守るため戦う人
児童虐待と戦う人
女性への暴力と戦う人
全体 性的指向にもとづく差別と戦う人

これは2015年から2016年のアウェイ用ユニフォームで、同クラブの"Soy rayista, soy solidario"(直訳すると『わたしはラージョ・バジェカーノのファン、わたしは団結する』)というキャンペーンの一環として製作されたもの。1セット売れるごとに、上記の7種の問題に取り組む運動にそれぞれ1ユーロずつ(つまり計7ユーロ)寄付されるのだそうです。

このキャンペーンの動画、"El Rayo Vallecano con los héroes anónimos"(『ラージョ・バジェカーノは名も無きヒーローとともに』)がまたいいんですよ。

動画の冒頭のキャプションを訳すと、こんなです。

ヒーロー
英雄的な行動を実践した者
毎日戦っているすべての名も無きヒーローに捧ぐ……

Héroes
Aquellos que llevan a cabo acciones heroicas
Este es un homenaje a todos los héroes anónimos que luchan cada día....

そこからは、さまざまな「ヒーロー」たちが登場。エイズと戦う人、児童虐待と闘う人、環境問題と戦う人などの映像が流れたのち、「性的指向にもとづく差別と戦う人」も登場。どのヒーローをも等価に讃える、美しい動画だと思います。レインボーカラーを使ったキャンペーンだからといってホモフォビアのみに集中しないところがユニークだし、それがかえってこのキャンペーンをより力強いものにしているのではないかと思いました。こういう試みがもっと世界中で流行るといいのに。