スペインのサッカークラブ、ラージョ・バジェカーノが、レインボーカラーをあしらったユニフォームを発表。6色のストライプが6種の社会問題を表しており、レインボー全体でホモフォビアとの戦いを示すとのこと。売上げの一部は寄付に使われます。
詳細は以下。
Rainbow club: Rayo Vallecano's new strip goes viral - CNN.com
ユニフォーム画像はこんな。
El Rayo Vallecano sustituye su franja roja por la bandera arcoíris en la camiseta http://t.co/0sPrkKFzSU pic.twitter.com/WSLif3hOcU
— EC Deportes (@ECdeportes) 2015, 7月 1
レインボーカラーのそれぞれの色が表しているものは、以下の通りです。
赤 | がんと戦う人 |
---|---|
オレンジ | 障害者の排除と戦う人 |
黄 | 希望をあきらめない人 |
緑 | 環境を守るため戦う人 |
青 | 児童虐待と戦う人 |
紫 | 女性への暴力と戦う人 |
全体 | 性的指向にもとづく差別と戦う人 |
これは2015年から2016年のアウェイ用ユニフォームで、同クラブの"Soy rayista, soy solidario"(直訳すると『わたしはラージョ・バジェカーノのファン、わたしは団結する』)というキャンペーンの一環として製作されたもの。1セット売れるごとに、上記の7種の問題に取り組む運動にそれぞれ1ユーロずつ(つまり計7ユーロ)寄付されるのだそうです。
このキャンペーンの動画、"El Rayo Vallecano con los héroes anónimos"(『ラージョ・バジェカーノは名も無きヒーローとともに』)がまたいいんですよ。
動画の冒頭のキャプションを訳すと、こんなです。
ヒーロー
英雄的な行動を実践した者
毎日戦っているすべての名も無きヒーローに捧ぐ……Héroes
Aquellos que llevan a cabo acciones heroicas
Este es un homenaje a todos los héroes anónimos que luchan cada día....
そこからは、さまざまな「ヒーロー」たちが登場。エイズと戦う人、児童虐待と闘う人、環境問題と戦う人などの映像が流れたのち、「性的指向にもとづく差別と戦う人」も登場。どのヒーローをも等価に讃える、美しい動画だと思います。レインボーカラーを使ったキャンペーンだからといってホモフォビアのみに集中しないところがユニークだし、それがかえってこのキャンペーンをより力強いものにしているのではないかと思いました。こういう試みがもっと世界中で流行るといいのに。