2015年12月13日、ニューヨーク・シティーの男性マーク(Mark)さんが、が、フラッシュモブで同性の恋人ユバル(Yuval)さんにプロポーズしました。
詳細は以下。
Boyfriend Pulls Off Brilliant New York City Flash Mob Proposal|The Gaily Grind
この動画の最大の見どころは、プロポーズされるユバルさんのリアクションです。彼は俳優兼プロデューサーで撮影慣れしているため、途中までこれが自分のためのフラッシュモブだとまったく気づかないんですよ。カメラを見ても「パフォーマンスの撮影だな」としか思わず、プロポーズの定番曲"Marry You"がかかってさえも、「あ、知ってるダンサーがいる」と呑気に指さしたりしているぐらい。そのユバルさんがすべてに気づくのは、踊りの輪に引っ張り込まれたマークさんが"5, 6, 7 and 8!"の合図とともに踊り出したとき(3:47)。その瞬間、およびそこからの彼の表情ときたら、プライスレスの一言。
フラッシュモブによるプロポーズって今ではすっかり「よくあるもの」になった感がありますが、それでもこういうのを見るとやっぱり目頭がじんわり熱くなってしまいます。ほんの少し前まで、これはいろんな意味で「ありえないこと」だったんですよ。ゲイはゲイ・ゲットーの中でしかゲイとして生きられないもので、それ以外の公の場所では恋人同士だとばれただけで"faggot"と罵られたり殴られたり(場所によっては、これは今でもそうですね)するもので、人前でプロポーズだなんてますますありえなかったし、第一同性同士の結婚自体が認められていなかったんですよ。こういう動画を観た異性愛者が「こんな風に大がかりにプロポーズされたら断れないから/恥ずかしいから私はやだー」とかなんとか言ったり、「結婚なんてたかが紙切れ一枚のことなのに」と冷笑したりするのは自由だけど、たぶん、そういう人たちとあたしとでは、この手の動画の中にまったく違うものを見ているのだと思います。マークさんもユバルさんもおめでとう、どうぞお幸せに。