石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

諜報機関はLGBTの就職先に最適? 英団体がトップ100雇用者リスト2016発表

MI5
MI5 / stephenrwalli

英国のLGBTチャリティ団体・ストーンウォール(Stonewall)が発表した「トップ雇用者リスト2016」で、同国のMI5(情報局保安部)が栄えある1位に輝きました。「多様性はMI5にとってきわめて重要」と、同機関のトップは語っています。

詳細は以下。

Gay? Good at Keeping Secrets? Have We Got a Job for You! | Advocate.com

ストーンウォールのトップ100雇用者リストというのは、同団体が毎年発表している、英国内のLGBTフレンドリーな職場ランキング。政府組織、企業、各種団体など400種以上の職場における雇用やキャリア開発などについて、60000人以上の人が匿名で調査した結果をまとめたものです。

このたびリリースされた2016年度版では、同国のMI5こと情報局保安部が1位となりました。これについて、MI5のアンドリュー・パーカー(Andrew Parker)長官は以下のような声明を発表しています。

MI5が貢献しているコミュニティを代表するのは正しいことであるという理由のみならず、MI5はどこの誰であろうともっとも才能ある人のスキルを頼りにしているという理由から、多様性は我々にとってきわめて重要です。

Diversity is vital for MI5, not just because it’s right that we represent the communities we serve, but because we rely on the skills of the most talented people whoever they are, and wherever they may be.

ちなみにランキングの2位はロイズ・バンキング・グループ、3位はウェールズ国民議会となっています。日系企業では、富士通がギリギリ100位に入ってました。

それにしても、「最高の人材を確保するためには、LGBTだからといっていちいち差別などしていられない」という考え方はIT業界などでよく聞かれるものですが、諜報機関でもやっぱり同じなんでしょうかねえ。ちなみにジェームズ・ボンドで有名なMI6は、上記ランキングの36位でした。MI5と何が違うんだろう。興味はつきません。

トップ100リストの全貌と、ストーンウォールによる分析・報告は以下からどうぞ。