石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ホモフォビアに立ち向かう女性は男性の2倍(英調査)

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Stop / tangi_bertin

インターネットリサーチ会社「YouGov(ユーガブ)」が英国で実施した調査で、LGBTの人たちに対して侮辱的なことを言う人に立ち向かう女性は男性の2倍いるとわかりました。

詳細は以下。

One in five admit to making offensive remarks about lesbian, gay, bi and trans people | Stonewall

同調査では、2015年10月29日から30日にかけて、2008人の英国人成人を対象にオンラインで実行されました。結果として、以下のようなことがわかりました。

  • 回答者の約半数(49パーセント)が、過去1年以内にLGBTに対して侮辱的な発言を耳にしたと答えた
  • 5人に1人(19パーセント)は、自らそのような発言をしたと回答
  • 63パーセントの人は、そのような発言を聞いても介入しなかったと回答
    • 介入した人は31パーセントだけ
    • 女性のうち27パーセントが侮辱的な発言をした人に立ち向かった(異議を唱えた)のに対し、男性では13パーセントだった

情けねえぞ男。しかしこれ、過去のいろんな国での先行研究が示している「女性の方が男性よりLGBTに対する偏見が少ない」という傾向とも一致しますね。日本でもやっぱり、ホモフォビアやバイフォビア、トランスフォビアにはっきり反意を表明する人は、男性より女性の方が多い印象がありますし。なぜこうなんでしょうね?

なお、この調査はいじめ反対週間(Anti-Bullying Week、11月16日から20日)に向けてLGBTチャリティ団体ストーンウォールがおこなったもの。同団体のルース・ハント代表は上記のような調査結果を「ショッキング」と評し、以下のように述べています。

これを変えるには、人々が一歩踏み出して立ち上がる必要があります。勇気を出し、声を上げ、親切になる必要があります。いじめに立ち向かうのは勇気がいることですが、そのことが本当に違いをもたらすのです。危険な状況に足を踏み入れたり、自分の身を危うくするようなことをしてほしいと言っているわけではありません。傍観者にならないためには、単にいじめられている人に支援を申し出るだけでもいいのです。

‘To change this, we need people to step in and stand up. We need people to be brave, be heard and be kind.  Challenging bullying requires courage but it does make a difference. We’re not asking people to step into situations that are dangerous or to put themselves at risk – not being a bystander can be simply offering support to someone who has been bullied.