石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

米年配レズビアンカップル、ビデオメッセージでヒラリー支持表明

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米国で50年間連れ添っているレズビアンカップルが、大統領選でのヒラリー・クリントンへの支持を表明するビデオメッセージを発表しました。

詳細は以下。

This Adorable Lesbian Couple Has An Important Message About The Election | Huffington Post

動画はこちら。

このふたり、レニー・ガーバー(Lennie Gerber)さんとパール・バーリン(Pearl Berlin)さんは、ノースカロライナ州在住の既婚カップル。ふたりは同州で結婚できるようになるまでの長い道のりについて触れたのち、ヒラリー・クリントンへの投票を呼びかけています。一部分を訳すと、こんな感じ。

「今回の選挙については、心配なことがたくさんあります」

「わたしが誰に投票するかって? 聞かなくてもわかるでしょう?」

「もうとっくにアメリカに女性の大統領が誕生してもいい頃ですよ。そして、だからこそどの一票も大切なんです。ああ、わたしはヒラリー・クリントンに投票しますよ。絶対にね」

「もうすぐ92歳の誕生日なんですが、もしそのときヒラリーがホワイトハウスの執務室に座っていれば、とてもうれしいでしょうね」

"We have a lot to worry about in terms of this election. "

"Who am I voting for? Why would you even ask?"

"It's well past time for America to have a woman president. And so every single vote counts. Oh, I am voting for Hillary Clinton. No question about it. "

"92 birthday coming up, if Hillary is sitting in the White House, I shall be very happy."

もうひとつ、こちらの動画もどうぞ。レニーさんたちはここで、地元ノースカロライナで最近成立した反LGBT法「HB2」(事業主によるLGBT差別を合法とする州法。参考:「ゲイには販売お断り」: 米TV番組、「アンチゲイな」フードトラックでノースカロライナのHB2を批判 - 石壁に百合の花咲く)に触れて、一票の大切さを強調しています。

「HB2はあっという間に成立してしまいました。偏見がいまだに残っていることが悲しいです。もうそれは乗り越えたものだと思っていました。HB2は完全に憲法違反で、とてもとてもたくさんのコストがかかります。『えー、自分の一票なんて大事じゃないよ』なんて、言えたもんじゃありません。大事なんですよ!」

"HB2 came out very quickly. The prejudice that still exists is very sad to me. I had thought we had gone beyond that. HB2 is totally unconstitutional. It costs us millions and millions dollars. And you can't say, "Well my vote doesn't count." You know, it does!"

偏見OK、排外主義OKを掲げる人が大統領になったら、それこそ「あっという間に」全米規模でのマイノリティ排除が正当化されてしまう可能性は否定できません。今の時点でさえ、ドナルド・トランプの選挙戦でのレトリックからの影響で、子供たちの間で反移民・反イスラム教的ないじめが増えているという指摘があるぐらいですからね。BREXITのように、いざ投票が終わってから「まさか」「やり直したい」と言い出しても遅いので、投票権のある皆さまには本当によく考えて投票していただきたいものです。いや、政治がこんなことになってる日本からそう言われたところで説得力ゼロだとは思うんだけど、それでもさー。