2016年12月18日、米国のシカゴ美術館でジェシカさんという女性がガールフレンドのチェルシーさんにプロポーズし、無事婚約成立しました。すぐ近くでそれを見ていた女性の反応がすばらしかったと話題になっています。
詳細は以下。
This woman's reaction to a couple's engagement will restore your faith in humanity | indy100
まずはジェシカさんのきょうだいのカルロスさんによるこちらのツイートをどうぞ。
My sister proposed to her GF today and look at that older woman's reaction pic.twitter.com/ifFl3mJNAr
— Carlos Shook (@AreYouShook) 2016年12月18日
訳:「ぼくの姉(訳注:妹かも)が今日彼女にプロポーズをしたんだけど、年配の女性のリアクションを見てほしい」。
たしかに、驚きつつもすっごくいい笑顔で笑ってますよね、この女性。
カルロスさんはindy100の取材に対し、以下のように話しているそうです。
この優しい女性のリアクションはすばらしいと思いました。LGBTコミュニティに属していると、いつでも誰にでも受け入れられるというわけではありませんから、通りがかりの人からこのような心温まる反応をもらえたのはすごいことです。
I thought the sweet woman's reaction was beautiful. Being part of the LGBT community, you don't always get acceptance from every person, so it's amazing to see such a heartwarming response from a bystander.
わかるわかる、「L」のひとりとしてめちゃくちゃよくわかる。ここで「日本は寛容だからアメリカとは違う」説をお唱えになりたい方は、連合が2016年に実施した調査で、職場の上司・部下、同僚に同性愛者やバイセクシュアルがいたら「嫌だ」と答えた人が35%もいたことを思い出してくださいね。職場のLGBTに関する差別を「なくさなくてもいい」と答えた人が15.9%いたことも。プロポーズどころかただ生活のために仕事に行っているだけでこんな風に受け止められてしまう社会に、「寛容」もへったくれもないわよ。
カルロスさんの上記のツイートは2017年1月現在、11万回以上リツイートされており、35万以上の「いいね」がつけられています。このご婦人の笑顔をうれしく思った人が、それだけたくさんいたということなのでしょうね。寄せられた反響はほとんどがポジティブなもので、中には荒らしによるネガティブなコメントもあったとのことですが、「ぼくらはそんなものに影響されたりしせん」とカルロスさんは話しています。
ちなみにジェシカさんとチェルシーさんは2012年からのつきあいで、どちらもレズビアン。双方まだ学生であるため、結婚式の予定はまだ決まっていないそうです。ジェシカさんはプロポーズのことばをInstagramのキャプションに載せています。
訳:「ベイビー、わたし、嘘をついてた。パーティーはないの。ここにあなたを連れてきたのは、わたしたちがアートが大好きだから。わたしたちは美術館に行ったり、芸術家気取りのデートをしたり、家にわたしたちの赤ちゃんについてのアートを飾ったりさえして楽しんでるよね。ふたりの愛が描写可能なものだとしたら、その表現はアート作品を通してするしかない。幸せで、楽しくて、むちゃくちゃで、人を奮い立たせるような、強いアートで。わたしはこの先ずっと、あなたのそばでアートを見つけ出して行きたい。チェルシー・ミラー、結婚してくれますか?」。
YouTubeにはこの場面の動画も上がっています。おめでとうございます、お幸せに。