2017年6月12日、米フロリダ州オーランドのナイトクラブ「パルス」で、昨年同日起こった無差別乱射事件の一周忌追悼式が開かれました。式典には「ホモは全員地獄で焼かれる」などのアンチゲイな看板を掲げた男があらわれ、警察に逮捕されたそうです。
詳細は以下。
WATCH: Crowds cheer as anti-gay protestor arrested outside Pulse on anniversary of Orlando shooting
ゲイクラブ「パルス」では2016年6月12日、20代の容疑者オマール・マティーンが軍用ライフルと9ミリ拳銃で計49人を射殺し、その後本人も警察に射殺されるという、米現代史上最悪最悪の銃撃事件が起こっています。その犠牲者を偲ぶ今回の式典にさえ、やはりアンチゲイな人々が現れ、「極端に宗教的なことば」を叫びながら以下のようなプラカードを掲げたのだそうです。
「警告する。ホモどもはオカマ同様地獄で焼かれるのだ」
‘Warning: All homos will burn like faggots in hell’
「罪=死」
‘Sin = Death’.
警察は抗議者3人のうちひとりを逮捕。群衆からは歓呼の声が上がったとのこと。
BREAKING: Orlando Police have handcuffed a protester in front of Pulse Orlando #WFTV pic.twitter.com/FDptZCR8A9
— Michael Lopardi (@MLopardiWFTV) 2017年6月12日
この日の式典では、49人の人々が天使の羽根をつけて行進したのですが、
Angels surround the Pulse nightclub in Orlando, remembering the 49 people taken one year ago today https://t.co/skHbRpdFU5 #OrlandoUnitedDay pic.twitter.com/KPPlt88NC8
— Bradd Jaffy (@BraddJaffy) 2017年6月12日
49 angels have arrived outside Pulse. Incredible scene. pic.twitter.com/2bzqBoXmwg
— Justin Warmoth (@JustinWarmoth) 2017年6月12日
実はこの羽根は犠牲者の葬儀の際、式に押し掛けてくるアンチゲイな人々から犠牲者の家族を守るために使われたのと同じものなのだそうです。あんなにたくさんの人が殺されても、そしてそれから1年経っても、こうやって守らなければならないほどひどい憎悪をぶつけに来る人が後を絶たないことにぞっとさせられます。抗議者ではなくゲイの側が逮捕されていた大昔よりはましだとは言え、やりきれない思いでいっぱい。