- オーストラリア初の同性婚はレズビアンカップル
- イリノイ州教会区民ら、アンチゲイグループをカウンター抗議で追い返す
- 「自慰をするとゲイになる」モルモン教会が珍説提唱
- トランプ、疾病管理予防センターが「トランスジェンダー」「多様性」などの語を使うことを禁止
- 米LA8歳児虐待死事件で陪審が被告に死刑評決
オーストラリア初の同性婚はレズビアンカップル
Australia sees first gay marriage after new law passed
2017年12月16日、オーストラリアで、
- ローレン・プライス(Lauren Price)さんとエイミー・レイカー(Amy Laker)さん
- エイミー・マクドナルドさんとエリース・マクドナルドさん(Amy and Elise McDonald、姓が同じなのは偶然)
というふた組みの同性カップルが早くも同性婚したというニュース。
オーストラリアが同性婚を正式に合法化したのは12月8日のこと。豪州では「結婚届を出す1カ月前にその意向を行政府に連絡する必要があるため、最初の結婚は1月9日からになる」と言われていました。しかし、このふた組みのカップルはいわば例外として一足先に結婚できたのだそうです。
ローレンさんとエイミーさんは、1年以上前から12月16日にコミットメント・セレモニー(シビルユニオン登録するカップルが挙げる、結婚における結婚式的なもの)を挙げる予定で、はるばるウェールズからも親戚を招いていました。今さら全部の予定を立て直すわけにもいかず、交渉の結果12月16日に結婚できることになったんだそうです。エイミーさんとエリースさんにも似たような事情があり、例外的に早く結婚することが認められたのだそう。
以下、上がローレンさんとエイミーさん、下がふたりのマクドナルドさんの写真です。おめでとうございます、皆さんお幸せに。
A lesbian couple have become the first to wed in NSW under new same-sex marriage laws passed in Australia https://t.co/8chC3KntAh #marriageequality #SSM2017 pic.twitter.com/Nlt3bXMtFC
— The Daily Telegraph (@dailytelegraph) December 16, 2017
Historic moment here in Carlton Gardens as Elise & Amy McDonald tie the knot. First legal gay wedding in Victoria. Much applause and many tears! @theheraldsun #Melbourne #Yes #LoveIsLove #equality #SSM pic.twitter.com/2KfeRWZ1ub
— Andrea Hamblin (@AndieHamblin) December 16, 2017
2018年3月20日追記
上記の二組より早く、12月15日にJill KindtさんとJo Grantさんという女性同士のカップルが結婚していて、たぶんこのふたりが豪州で最初の同性婚カップルです。ふたりが1か月のの待期期間を免除されたのは、Grantさんが末期がんを患っていたため。結婚後2か月たたずに、Grantさんは亡くなりました。
Before Jo passed away, she was able to call the love of her life her wife. Jo Grant and Jill Kindt were married on December 15. They were the first same-sex couple to be married in Australia. https://t.co/kAsb33TIma #qldpol #auspol pic.twitter.com/FjtRc3icCU
— Felicity Caldwell (@fel_caldwell) 2018年3月7日
イリノイ州教会区民ら、アンチゲイグループをカウンター抗議で追い返す
Illinois Man Rallies Neighbors To Block Anti-Gay Protestors Outside Church | NewNowNext
イリノイ州の教会、第一組合教会(The First Congregational Church)の教区民たちが、同教会のLGBTフレンドリーな方針に抗議しに現れるアンチゲイグループに自主的に立ち向かっているというニュー。
アンチゲイグループが最初にやってきたのは2017年11月のことで、その翌週には約300人の教区民が教会の前に立ち、彼らを追い返していたとのこと。その後、地域の人々は今後またこんなことがあったときのためにとメールの連絡網を作成。果たして12月10日、またもやアンチゲイな人々が教会に現れたため、30分以内に約50人もの地域住民が集まって追い返したのだそうです。頼もしいなー。
当日の様子はこちら。
「自慰をするとゲイになる」モルモン教会が珍説提唱
Masturbation Will Make You Gay, Warns Leaked Mormon Church Document
外部に漏洩したモルモン教徒向けガイドブックの中に、自慰をすると同性愛者になるという珍説が掲載されていると判明したというニュース。
このガイドブックは1981年に作られたもので、内容はこんなです。
「早期の自慰経験は性的な考えの手ほどきとなり、その考えが同性愛的興味を形成・強化する習慣となる可能性がある」とそのガイドブックは主張している。「自慰は同性愛行為をする者のほぼ全員に見られ、ほとんどの者にとって克服は大変困難である」
“Early masturbation experiences introduce the individual to sexual thoughts which may become habit forming and reinforcing to homosexual interests,” the guidebook claims. “Self-masturbation is almost universal among those who engage in homosexual behavior, and is a very difficult habit for most to overcome.”
異性愛者だって自慰はするし、異性愛者の自慰用ポルノはむしろゲイ用より大っぴらかつ大量に供給されているのに、いつまでたっても彼ら彼女らがゲイにならないのは何故? 自分たちが自慰と同性愛を憎んでるからって、都合よく一緒くたにして叩いてんじゃないわよ。思春期に(いや、思春期以外でも)こんな教義を信じ込まされた人たちが本当に気の毒。
トランプ、疾病管理予防センターが「トランスジェンダー」「多様性」などの語を使うことを禁止
CDC gets list of forbidden words: Fetus, transgender, diversity - The Washington Post
トランプ政権がアメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)に対し、来年度の予算の準備に関する公的書類で「トランスジェンダー(transgender)」、「多様性(diversity)」、「根拠に基づく(evidence-based)」など7つの語を使うことを禁じたというニュース。まるで性教育で「性交」「セックス」などの語を使ってはいけないとされているどっかの国みたいですね。国旗を焼くことまで表現の自由として認められている米国で、こんなことが起こるとは。
ちなみに禁止された7語は以下の通りだとのこと。
- ”vulnerable”(脆弱な、無防備な)
- “entitlement” (権利、資格、受給権)
- “diversity” (多様性)
- “transgender”(トランスジェンダー)
- “fetus” (胎児)
- “evidence-based” (根拠に基づく)
- “science-based”(科学に基づく)
米LA8歳児虐待死事件で陪審が被告に死刑評決
「ゲイだと思った」8歳児を虐待死 母親の交際相手を告発 米LA - 今週の未紹介LGBTニュース(2017年10月22日) - 石壁に百合の花咲くの続報。交際相手の8歳の連れ子をゲイだと思ったからという理由で虐待死させた米国カリフォルニア州のイサウロ・アギーレ(Isauro Aguirre)被告について、陪審は死刑にすべきとの結論を出したそうです。なお、判決が決まるのは3月8日以降になる模様。