石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

バチカンが史上もっともゲイゲイしい(かもしれない)「キリスト降誕の図」を飾る

Twitterでゲイな「キリスト降誕の図」が話題に - 石壁に百合の花咲くの続報……と言っていいんだろうか。ローマ法王庁が今年(2017年)、バチカン史上もっともゲイゲイしい降誕図を飾ったのではないかとGay Star Newsが報じています。

詳細は以下。

Is this the gayest nativity scene ever created by the Vatican?

問題のキリスト降誕の図(Nativity)はこちらです。

もう少し広く全体像が見渡せる写真はこちら。

これはモンテヴェルジーネにある南イタリアベネディクト会大修道院(Southern Italy Benedictine Abbey)が寄付したもので、デザインを担当したアントニオ・カントーネ(Antonio Cantone)氏は、いろいろ考えされられるような降誕の図を作りたかったと言っているのだそうです。カントーネ氏によれば、半裸の男性は ‘clothing the naked’の慈善を表しているとのこと。

不勉強にして ‘clothing the naked’の意味がちょっとよくわからなかったんですが、これはどうやらカトリック教会の「七つの身体的な慈善のわざ(7 corporal works of mercy)」のひとつ、「着る物を持たない人に衣服を与えること」らしいです。だとしてもなんでこんなにバッキバキの筋肉質キャラにしたんだろうと思わんでもないのですが、ガーディアンのこちらの記事を見たら世界にはもっとカオスなあれこれ(犬猫牛フルーツケーキなど)が乱入しているキリスト降誕の図がたくさんあるようなので、「これぐらいかわいいものかも」という気もしてきました。ちなみにイタリアのLGBT団体、「Arcigay Naples」のAntonello Sannini会長は、この降誕図を「ナポリの同性愛者とトランスセクシュアルのコミュニティにとっては、包摂と差別撤廃の大切なシンボル」であるとして称えているそうです。じゃあもうその解釈でいいんじゃない?