Appleが、レインボーフラッグをモチーフとしたAppleウォッチ用文字盤「プライド」を、ロシアでは表示できないようにしていると報告されています。
詳細は以下。
Apple blocks its gay pride watch face in Russia - The Verge
この「プライド」文字盤というのはこんなデザインです。
If you have an @Apple watch, this #pride rainbow flag 🏳️🌈 face is now available. pic.twitter.com/OiNyXEJX86
— Sydney Mardi Gras (@sydneymardigras) 2018年6月5日
このデザインが使えるようになったのは2018年6月4日から。Apple サポートによれば、「プライド」文字盤を入手するには、iPhoneの文字盤ギャラリーから選ぶか、Apple Watchで直接文字盤をカスタマイズするかすればよいとのこと。
しかしながら、RedditやAppleサポートのフォーラムで、ロシアではその「プライド」文字盤が表示されなくなるという声が上がっています。で、The Vergeがこの現象を検証した動画がこちら。
Apple’s pride Watch face simply disappears in Russia https://t.co/Pn1c8o9c8y pic.twitter.com/1wRDbFVqIt
— Tom Warren (@tomwarren) 2018年8月31日
どうやらiPhoneの設定で「言語と地域」→「地域」と進んでロシアを選ぶと、文字盤のギャラリーから「プライド」そのものが消えてなくなるみたいですね。
この挙動はハードコードされた(変更できないようにコードされた)ものだとする報告も出てきています。
The Apple Watch pride face is hardcoded to not show up if the paired iPhone is using the Russian locale pic.twitter.com/vEP8XquYsP
— Guilherme Rambo (@_inside) 2018年8月31日
The Vergeはこの現象についてAppleにコメントを求めており、返事が来次第記事をアップデートするとのこと。
Appleがいくらプライド・イベントに参加し、ホームページで「包摂と多様性」を麗々しく謳ったところで、まあ営利企業の実態なんてこんなものよね。そのうちロシアではAppleミュージックでLGBTのアーティストの音楽が聴けないとか、iTunesでLGBTテーマの映画やドラマが買えないとか、そういう事態になってもあたしゃ特に驚かないわ。そうなったらそうなったで、世界じゅうのLGBTピープルが協力して現代版 『チャック・ノリス vs. 共産主義』みたいなことをやっちまおうぜ、ぐらいに自分としては思ってます。