サッカーW杯開催中のロシアで、同国の反LGBTQ法に抗議するため、6か国のアクティヴィストらが結集。それぞれの自国ユニフォームの色でプライド・フラッグ(レインボー・フラッグ)を表現し、モスクワ市内を闊歩しました。
詳細は以下。
Gay activists protest Russia's anti-LGBTQ laws with 'hidden flag' during World Cup | TheHill
まずはこの6人の写真をどうぞ。
Activists wear "hidden" Pride flag to protest Russia's anti-LGBT laws during World Cup https://t.co/OaRiXsjERS pic.twitter.com/pf0j1wodjf
— The Hill (@thehill) 2018年7月9日
In Russia it’s illegal to display the LGBT pride flag, so six #WorldCup fans have turned themselves into the #HiddenFlag by wearing their countries’ uniforms! 🏳️🌈💪
— COPA90 US (@COPA90US) 2018年7月9日
[📸 IG: lolamullenrowe] #Pride pic.twitter.com/TSecI9DiPi
ロシアでは2013年に成立した「同性愛プロパガンダ禁止法」によって、「伝統的でない性的関係のプロパガンダ」が違法とされています。そのため、HIVについての情報を提供するWebサイトが違法とされたり、LGBTティーン支援グループの創設者が罰金を科せられたり、同法に抵触することを恐れた雇用主から解雇されたトランス女性が自殺したり、ホモフォビックな暴力が増加したりと、性的少数者全般が危機にさらされています。
そこで、サッカーW杯を機にこの事態に抗議しようと、6か国から6人のLGBTアクティヴィストが集まり、"The Hidden Flag"(隠された旗)というプロジェクトを実行しました。それが上記の写真です。6人の国とユニフォームの色をリスト化すると、以下のようになります。
- スペイン(赤)
- オランダ(オレンジ)
- ブラジル(黄)
- メキシコ(緑)
- アルゼンチン(青)
- コロンビア(紫)
頭いいなあ! これなら「自分の国のユニフォーム着て何が悪い」って言えるもんね。それでも、今年5月にもゲイ男性がホモフォビックな暴力であごの骨を折られているロシアでこういう活動をするのは、間違いなく多大な勇気が必要なことだと思います。彼らの機知と行動力に、ただただ脱帽。
なお、「6色のサッカージャージで町を歩いたところで何になるんだ」とお思いの方は、上の方で書いた、創設者が罰金をくらったLGBTティーン支援グループ「Дети-404」(Children 404)に飛んで、Google翻訳でいろいろ読んでみられるとよろしいかと。たとえばこんなことが書かれてるんですよ。(以下、Дети-404. ЛГБТ-подростки | VKよりGoogle翻訳して抜粋)
インターネット上に "404 - ページが見つかりません"というエラーメッセージが表示されることがあります。同様に、私たちの社会は、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの人々が火星から来ているかのように、LGBTの青年は自然界に存在しないと考えています。一方、20世帯のすべての家庭には、子ども-LGBTの子供が見えない子供たちがいます。
同性愛嫌悪環境の憎しみは、青年の人生を地獄に変え、精神を傷つけ、時には殺すこともあります。
В интернете порой встречается сообщение об ошибке «404 – Page Not Found». Так же и наше общество полагает, что ЛГБТ-подростков не существует в природе, будто бы геи, лесбиянки, бисексуалы и трансгендеры прилетают с Марса уже взрослыми. А между тем в каждой 20-й российской семье растёт ребёнок-ЛГБТ – это невидимые обществу дети-404. Ненависть гомофобного окружения превращает жизнь подростков в ад, калечит психику и порой просто убивает.
家族からも国からもいないことにされている人たち(特に子どもたち)に、仲間がいる、あなたのことを気にかけている人たちがいると伝えるのは、すごく大切だとあたしゃ思うよ。冗談抜きで、それで救われる命もあると思うんです。