スパの中で大声でFacetimeしていたことをゲイ男性から注意された女性客が逆切れし、ホモフォビックな言葉でこの男性をさんざん罵りました。男性はFacebookで動画を公開し、ことの顛末を報告しています。
詳細は以下。
この一件が起こったのは米国ワシントン州シアトルにあるCasabella Spa & Nailsというお店。被害に遭った男性のクリストファー・ブラウン(Christopher Brown)さんは、ここでペディキュアをしてもらっていました。そのブラウンさんが、スパ内でFacetime(Appleの製品に標準搭載されているビデオ通話)をスピーカーONにして大声で話していた女性客に「スパではスピーカーをオフにしていただけますか」と言ったところ、この女性はまず通話相手に「待って、このカマ野郎("faggot")をどうにかしなきゃ」と言ったんだそうです。
そこから先は全部動画で見ることができます。この女性が動画内でしていることを列挙すると、こんな感じ。
- 自分は「何の理由もなく」嫌がらせをされていると主張
- 「こっちだって録画してるんだ」とスマホを振りかざして宣言
- ブラウンさんを追い出さなければ長年の顧客を失うぞとスタッフを脅す
- 脅しが通用しないとわかり、「録画してやがれ、ホモ(sissy)」、「あたしの(女性器を指す卑語)を見せてやる」、「(女性器)を舐めやがれ」などと言いながら帰る準備を始める
- 語彙が尽きたのか、ひたすら、"sissy"、fag” 、“queer"など同性愛者に対する罵倒語を連呼しながら帰って行く
当たり前だけど、自分が公共の場でスマホのスピーカーをONにして大声で話していたことと、それを注意した人の性的指向とは何の関係もないはず。なのにこの女性がひたすらブラウンさんの性的指向を罵ったのは、
- Facetimeの件で言い争っても勝ち目はないとわかっていた(だから『こっちだって録画してる』と言ったわりにすぐスマホを下げたんでしょうね。録画すればするほど、自分に不利な証拠が増えるだけだから)
- それでもブラウンさんがゲイであることを罵れば自分が優位に立てると思っていた
……ってことなんでしょうね。LGBTの権利運動で「プライド」が強調されるのは、LGBTピープルはこういう卑劣な中傷に遭う機会が格段に多いから、そういうときにも顔を上げて胸を張れるよう普段から心構えを作っておくって意味もあるんじゃないかと思ったりしました。