カナダの俳優で、同性愛者であることを公表しているエレン・ペイジ(Ellen Page)が、スティーヴン・コルベア(Stephen Colbert)のトークショーに出演。マイク・ペンス米副大統領のようなアンチゲイな人物を権力の座に置くことの危険性について、怒りをこめて発言しました。
動画はこちら。
以下、一部訳。
「権力を持っている人がある人々を憎んでいて、その人たちを苦しめたがっていたら、そしてわざわざ苦しめることにキャリアを費やすことになったら、何が起こると思う? 子供が虐待される。そして自殺する。通りで人がボコボコにされる。わたしは世界中を回って、最悪なまでに社会の隅に追いやられた人たちに会ってきたよ。わたしはまだ幸運なんだ、こういうことを言うための機会と特権があるんだから。こんなク***タレなことは、終わらせなきゃ」
"If you are in a position of power and you hate people, and you want to cause suffering to them, you go through the trouble, you spend your career trying to cause suffering, what do you think is going to happen? Kids are going to be abused and they’re gonna kill themselves, and people are going to be beaten on the street. I have traveled the world and I have met the most marginalized people you can meet. I am lucky to have this time and the privilege to say this. This needs to f**king stop"”
エレン・ペイジは1987年生まれで、役者としてのデビューは1997年。代表作は映画『ハード・キャンディ』(2005)、『X-MEN: ファイナル ディシジョン』(2006)、『ジュノ』(2007)など。2014年2月14日にレズビアンとしてカミングアウトし、2018年1月、ダンサーのエマ・ポーターとの結婚を発表しています。上の動画内で「世界中を回った」と言っているのは、ケーブルTV局Vicelandのドキュメンタリーシリーズ"Gaycation"のこと。この番組でもっとも有名なのは、おそらく、ブラジルで「カリオカのトランプ」と呼ばれているボルソナロ大統領にインタビューしたこちらの回でしょうね。
大統領はこの動画内でも同性愛をドラッグなどと並べて「リベラルのせいで増えた」もの扱いし、矯正すれば変えられると主張しています。こういう人を権力の座におくとどうなるかは、先日お知らせしたこちらのニュースがわかりやすいかと。
マイク・ペンスもホモフォビアにかけてはボルソナロと大差なく、副大統領になってからもアンチLGBTなヘイトグループの年次大会に出席したりしています。こういう人を副大統領にしたトランプもまたペンスに負けずおとらずアンチLGBTで、彼らが権力の座についたことで差別にお墨付きをもらえたと勘違いした人たちが、性的少数者をターゲットにしたヘイトクライムを急増させています。本当にもう、こんなクソッタレなことはさっさと終わらせなきゃ。米国だけでもブラジルだけでもなく、世界規模で。