石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

英国アカデミー賞、ブライアン・シンガーの名をノミネーション保留に

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英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)が、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の監督としてクレジットされているブライアン・シンガーの名を、英国アカデミー賞のノミネーションでは保留扱いにすると発表しました。同監督にかけられている性的暴行の嫌疑が晴れれば、この保留は解除されるとのこと。

詳細は以下。

www.hollywoodreporter.com

『ボヘミアン・ラプソディ』は、2019年の英国アカデミー賞の英国作品賞、主演男優賞など計7部門でノミネートされています。ブライアン・シンガーは英国作品賞のところに名を連ねていたのですが、BAFTAは最近『ジ・アトランティック』誌で報じられた、彼の(最新の)性的暴行疑惑を問題視したようです。以下、BAFTAが2019年2月6日に発表した声明より一部引用して訳してみます。

BAFTAは、申し立てられた行動は絶対に許されないもので、BAFTAのバリューと両立しないと考えております。これにより、シンガー氏のノミネーションは保留されることになりました。BAFTAは、シンガー氏が疑惑を否定していることは承知しております。ゆえに、同氏のノミネーションの保留は、疑惑が解消され次第無効となります。BAFTAは、すべての人に安全なプロフェッショナルの労働環境でキャリアを充実させる権利があると信じており、これを実現させるため、今後も映画、ゲーム、テレビ業界と協力し続けていきます。

"BAFTA considers the alleged behavior completely unacceptable and incompatible with its values. This has led to Mr Singer’s suspended nomination. BAFTA notes Mr Singer’s denial of the allegations. The suspension of his nomination will therefore remain in place until the outcome of the allegations has been resolved. BAFTA believes everyone has the right to a fulfilling career in a safe, professional working environment, and it will continue to collaborate with the film, games and television industries to achieve this."

これはかなりフェアな対応なのでは。またVarietyによるとこの声明は同日、英国アカデミー賞を選ぶための投票が終わった90分後に発表されたのだそうです。つまりどの作品が賞を取るかに影響を及ぼさないよう、声明を出すタイミングも熟慮されていたというわけで、こういうのが業界のスタンダードになってほしい。