石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

スペイン女性サッカーチームが選手とエージェントの同性婚祝福

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2019年6月2日、スペイン女子サッカーリーグのチーム、スポルティング・デ・ウエルバ(Sporting de Huelva)の選手とエージェントが女性同士で結婚しました。チームの公式Twitterアカウントがお祝いのメッセージを発信しています。

詳細は以下。

www.mirales.es

結婚したのは同チームのサンドラ・カステジョ(Sandra Castelló)選手と、エージェントのレイレ・セラーノ(Leyre Serrano)さんです。写真とチームからのお祝いのことばは以下をどうぞ。

訳:

スポルティング・プエルト・デ・ウエルバから、当チームのサンドラ・カステジョ選手とエージェントのレイレ・セラーノにお祝いを申し上げたいと思います。ふたりは今日の午後結婚しました。おめでとうございます!

Desde el Sporting Puerto de Huelva queremos felicitar a nuestra jugadora Sandra Castelló y a nuestra delegada Leyre Serrano, que han contraído matrimonio esta tarde.¡Enhorabuena!

おめでとうございます、お幸せに。

ところで今回まずこのツイートを見つけて、「米国やスウェーデンにもオープンリーゲイの女子選手がたくさんいるし、やっぱり女子サッカー界はレズビアンがカミングアウトしやすいのかしら」と一瞬思ったんですが、必ずしもそういうわけでもないみたいです。というのは、カステジョ選手とセラーノさんの結婚のニュースを探そうとスペイン語で検索してみたところ、上位でヒットしたのは「女子サッカーは人気でも収入でも男子サッカーに劣るが、クロゼットから出る大胆さだけは男子サッカーよりあるようだ」みたいな嫌味たらしい枕詞をつけたものばかりだったから。英語圏のたとえばアビー・ワンバック(Abby Wambach)元選手関係の記事で、こんな切り口、見たことない。

上の方にリンクを貼ったRevista MíraLESの記事は、さらに検索してようやく見つけた、そういう揶揄が混じっていないものです。そして、このRevista MíraLESの説明によると、過去にはメキシコの女子サッカー選手同士のカップルがレズボフォビア(レズビアン嫌悪)にうんざりしてアイスランドに移住し、そこで結婚したという例もあるとのこと。というわけで、同じ女子サッカー界でも文化圏によってまだまだ温度差はあるということみたいです。とにもかくにもカステジョ選手とセラーノさん、¡Enhorabuena! ¡Que sean muy felices!