石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

ボスニア・ヘルツェゴビナで初のLGBTIプライド

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2019年9月8日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボで同国初のLGBTIプライドが開催されました。反対派が大きな事件を起こすこともなく、約2000人の参加者がつつがなく行進することができたそうです。

詳細は以下。

www.dosmanzanas.com

まず、マーチの映像をどうぞ。

上記ツイートの添付写真にみられる横断幕の"Ima Izać’!"というスローガンは、LGBTIの人々がクロゼットから出ることを暗に示しているとのこと。これは同国でバスを降りるときに乗客が使うことばで、直訳すると「ドアを開けてください」という意味なのだそうです。

LGBTIフォビアが根強いボスニア・ヘルツェゴビナでは、2008年に同国初の公のクィアイベント「クィア・サラエボ・フェスティバル」が開催されたとき、反対派による襲撃で初日に8人もの負傷者が出ています。主催者らは殺すと脅され、一部のメディアも宗教的反感を煽る報道をして、結局このフェスティバルの残りの部分は非公開で実施することを余儀なくされました。今回のLGBTIプライドでも宗教団体やネオナチのサッカーファングループなどによる妨害が懸念され、民間の警備員150人と警官1000人が警護を担当していたとのこと。幸い当日は大きな事件もなく、マーチは無事とりおこなわれて、これでボスニア・ヘルツェゴビナは「旧ユーゴスラビアの国々で唯一、首都で性的少数者の権利をもとめるマーチが開かれたことのない国」という汚名を返上することとなったんだそうです。

おめでとうございます。ハッシュタグ#imaizacや#SarajevoPrideで検索すると、笑顔の写真がいっぱい出てきてうれしいです。