石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

「異性愛者と証明」口実に13歳少年を性虐待 女に懲役7年半の判決

英国でゲイ自認の13歳の少年に性的暴行をはたらいたとして罪に問われていた40歳の女に対し、トゥルーロ刑事法院が懲役7年半の判決を言い渡しました。判決によると被告はこの少年が「ゲイでないことを証明する」と称して性行為を強要していたとのこと。

詳細は以下。

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チャイルドプレデターはたいてい「グルーミング」と呼ばれる手なずけ期間をおいてから犯行に及ぶものですが、この女、ルーシー・ハンブリー(Lucy Hambley)も同様だった模様。だいたい次のような手順を踏んでいたんだそうです。

  1. 自分が庭仕事していたときに「手伝ってあげる」と声をかけてきた13歳少年と、まずは「友達」になる
  2. お泊まりで遊びに来させる(最初のお泊まりでは何もなし)
  3. 2回目のお泊まりで「私の部屋にいればいいのに」などと言い出し、酒やたばこを与える
  4. 被害者に対し、あたかも大人の恋人であるかのような扱いをし始める

……で、知り合ってから4週間このような「友達」期間が続いた後、この13歳少年はハンブリーに自分はゲイだと言ったのだそうです。すると彼女は彼の寝ていた部屋に入り込んできて、「あなたが異性愛者だということを証明する」と称してキスし始めたとのこと。ハンブリーの性暴力はその翌週、避妊具なしの性交にまでエスカレートし、その後9か月にわたって続いたとの由。結局、ふたりが裸でいたところを目撃した隣人がチャイルドラインに電話して事態が明るみに出たのですが、少年は証言で「泣かない日は1日たりともない、自分を破壊されて自尊心をずたずたにされた、ぼくは役立たずで、無価値で馬鹿だと感じる」と述べ、自死まで考えたと言っているとのこと。

レズビアンに対して「女が好きだなんて何かの間違いだ、俺とセックスすればわかる」とか言って強姦願望をつのらせる(あるいは実際に性暴力に及ぶ)ヘテロ男性はうんざりするほどいるものですが、ヘテロ女性*1にもこういうろくでもないのがいるんですね。それなのに世間的にはヘテロが「正常」で同性愛が「変態」とされているというこの理不尽さときたら。ちなみにこのルーシー・ハンブリー、懲役7年半(仮釈放が認められたとしても最低5年)&生涯性犯罪者としての記録が残るという判決を聞いて、泣いてたそうですよ。自分がどれだけひどいことをしたのかわかってないんでしょうか、ひょっとして。

*1:ルーシー・ハンブリーがヘテロだと断定して報じられているわけではありませんが、少なくとも彼女が出会いサイトで男性相手に自分のヌード写真を送っていたことは伝えられています(おまけにそれと同じ写真をこの13歳の少年にも送り付けていたという、胸糞悪いオチまでついてる)。