石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

アンチゲイ団体、クラッカーのCMに激怒

【4箱入り】ナビスコ ハニーメイドグラハムクラッカーNabisco Honey Maid Graham Crackers 4-14.4oz Boxes

アンチゲイ団体「ワン・ミリオン・マム」(One Million Mom)が、ナビスコのクラッカーのCMに激怒しています。同団体によれば、このCMは「LGBTのアジェンダ」を推し進めるだけでなく、「健全」という単語の意味さえ変えてしまうんだそうですよ。へー。(棒読み)

詳細は以下。

One Million Moms Outraged Over Honey Maid's Gay-Inclusive Ad | Advocate.com

問題のCMというのはこちら。2014年3月初旬にリリースされたもので、白人ヘテロカップル家庭のみならず、子供のいるゲイ家庭や、異人種間結婚による家庭、シングルペアレント家庭など、さまざまなおうちが登場する今風の内容となっています。


Honey Maid: This is Wholesome :30 TV Commercial | Official - YouTube

やさしくてかわいい動画で、いったい何が問題なのか皆目わかりませんが、「ワン・ミリオン・マム」の主張はこんなです。

「このコマーシャルは同性愛を宣伝するばかりか、広告内のシーンを『wholesome』(訳注『健康によい』『健全な』の意)と呼んでいる」と、この団体のWebサイトの声明文には書かれている。

「この広告がLGBTのアジェンダを推進する手法には不安感が持たれるが、彼らが『wholesome』という語の意味を変えようとするやり方は、よりいっそう懸念されるものである」

“This commercial not only promotes homosexuality, but then calls the scene in the advertisement wholesome,” reads a statement on the group's website.
“There is concern about the way this ad is pushing the LGBT agenda, but an even greater concern is the way that they are changing the meaning of the word ‘wholesome.’”

そして、やはりというべきか、同団体はナビスコ製品全般のボイコットを呼びかけているそうです。

この「ワン・ミリオン・マム」はキリスト教ベースの保守派団体で、とにかくゲイ関係のものはなんでもかんでもボイコットすることで有名。エレン・デジェネレスがJ.C.ペニー(米大手デパート)の広告に出たときにはJ.C.ペニーをボイコットし、米ABCファミリーがレズビアン家庭のドラマ『The Fosters』を制作発表したときにはまだ放送も始まっていないときからボイコットしていました。でもエレンはこのボイコットでかえってモチベーションが上がると話してましたし、『The Fosters』の製作者たちも「番組に注目が集まってよかった」と言っているぐらいで、実のところ、「ワン・ミリオン・マム」の抗議がうまくいった例ってほとんどないんですけどね。

Advocateのコメント欄のこちらの意見がすべてを表していると思いました。

みんなのためにこの件がどうなるか見通しを書くからよく読んで:

ワン・ミリオン・マムのFacebookの「いいね!」は64,148個
ル・ポールのドラァグ・レース(訳注:ドラァグクイーン版『アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル』)のFacebookの「いいね!」は1,064,037個

議論終わり。

I am going to put this in perspective for everyone and pay attention:

One Million Moms 64,148 likes on facebook
RuPaul's Drag Race 1,064,037 likes on facebook

End of discussion.

つまり、本当に「ワン・ミリオン」(100万人)から支持されているのはアンチゲイ団体ではなく、ドラァグクイーンのリアリティ番組の方だというオチでございました。ちなみにエレンのトーク番組だって300万人以上の視聴者がいるのよ。「ワン・ミリオン・マム」は、そろそろ団体名を変えた方がいいと思うわ。