米インディアナ州の共和党員ブレント・ランダル(Brent Randall)氏が、ゴーシェン(Goshen)市議選で落選しました。氏は同州のLGBTを反差別法で守ることに反対したのち、ゲイ用出会いサイトの利用者であることを暴露されていました。
詳細は以下。
ELECTION 2015: Goshen City Council makeup depends on unresolved District 3 race - Goshen News: News
ランダル氏は市議選に先立ち、LGBTの人びとは現行法で守られているから、反差別のため法律を改正する必要はないと主張していました。あの悪名高い「宗教の自由回復法」が成立しちゃったインディアナ州で、ですよ。その後、氏はゲイ向けの出会いサイト「Adam4Adam」にアカウントを持っていたことをすっぱ抜かれ、本人も写真付きプロフィールページを自分のものだと認めるはめに。そして結局、落選。
市議選は2015年11月3日に実施され、民主党のライバルが1075票獲得したのに対し、ランダル氏の得票数は560票だったとのこと。以下、本人による敗戦の弁です。
「自分が正しいことをして進出しているように思えたときも何度かありました。しかし第5区はなかなかの難物でした」
“There were times I felt like I was doing the right things and making inroads. But the 5th District is a tough nut to crack.”
Towleroadによると、ランダル氏の普段の仕事は同市のローカルラジオ局のパーソナリティーなのだそうです。Goshen News: Newsは、彼は政治はもうたくさんだと言っていると報じています。
ランダルは再度立候補する意志の有無を聞かれ、「どうかなあ、それはないでしょう」と述べた。「これが最初で最後になるかもしれません。わたしは自分が何に直面することになるのかわかっていませんでした」
I doubt it, I doubt it,” Randall said when asked if he will run again. “This may be one and done. I had no idea what I was in for.”
せっかくLGBT嫌いの皆さまが喜びそうなことを言ったのに、まさかの自爆で落選とは皮肉なものですね。過去に似たようなことをやらかした人はたくさんいるから、その人たちと「ゲイバレ自爆負け犬クラブ」でも作って慰め合えばいいんじゃないでしょうか。以下、クラブメンバー候補のリストを試しに作ってみました。
- 合衆国上院議員ラリー・クレイグ(Larry Craig)氏
- 性的指向にもとづく犯罪をヘイトクライムに含めることや、性的指向による雇用差別の禁止などに反対していた。2007年に空港の男子トイレで男性の私服警察官にみだらな行為をはたらこうとして逮捕された。
- ノースダコタ州下院議員ランディー・ボニング(Randy Boehning)氏
- LGBTの州民を差別から守る法案に反対した後、ゲイ向けの出会いアプリで自分のヌード写真を送信していたことがばれる。
- インディアナ州の共和党団体「ヤング・リパブリカンズ」の元リーダー、グレン・マーフィー・Jr.(Glenn Murphy Jr.)氏
- 「ストレートな」家族の価値を提唱していたが、「ヤング・リパブリカンズ」の男性会員が眠っている間に同意なくフェラチオして捕まり、性犯罪者として登録された。
- ノースカロライナ州カンバーランド郡政委員会の元会長、ブルース・バークレイ(Bruce Barclay)氏
- 同性愛は自然に対する罪であると主張する一方、自宅に男娼との性行為を録画したセックステープを少なくとも100本隠していたことを警察が発見。
- ノースカロライナ州上院議員候補スティーヴ・ワイルズ(Steve Wiles)氏
- 同性愛や同性婚に反対し、ゲイバーでドラァグクイーンとして働いていた過去をすっぱぬかれる。
- ワシントン州下院議員リチャード・カーティス(Richard Curtis)氏
- ドメスティック・パートナー法などに反対していたが、男性とのセックススキャンダルで議員を辞職。
- カリフォルニア州上院議員ロイ・アッシュバーン(Roy Ashburn)氏
- 「提案8号」を支持し、「ハーヴェイ・ミルクの日」の制定や、他州での同性婚を認めることなどに反対していた。ある日ゲイバーを出た後飲酒運転で逮捕され、その車に男性同乗者がいたことからゲイだとばれる。のちに本人がゲイであることを認める。
似たような人は他にもまだいますが、きりがないのでこのへんでやめておきます。言ってしまえばこの人たちもまたホモフォビアの犠牲者なわけですが、あまり同情する気にはなれません。この手の方々には、シスヘテロのふりをしてLGBTの背中を撃ってるヒマがあったらでっかいクロゼットの中で秘密クラブを結成し、そこで思う存分セックステープを見るなりヌード写真を送り合うなりして、外部に危害を及ぼすことなくお過ごしになっていただきたいものです。運が良ければ、クラブ内で元ドラァグクイーンのパフォーマンスだって見られるかもしれないし。トイレで触られたり寝てる間に同意なくフェラチオされる可能性もあるけど、それぐらいのリスクは自分で負えよ、あたしゃ知らんよ。こっちは背中に刺さった弾丸を引っこ抜いて先に進むのに忙しいんだよ。