石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

米バプテスト教会の主任牧師、息子のカミングアウトで同性愛を肯定 信徒も支持

God is Love
God is Love / GlasgowAmateur

米国カリフォルニア州のバプテスト教会の主任牧師が、15歳の息子のカミングアウトを機に、同性愛を肯定すると発表。信徒はこれを支持し、教会の同性愛に対する見解が正式に変更されることとなりました。

詳細は以下。

California Baptist Church Changes Views On Homosexuality After Pastor's Gay Son Comes Out

この教会、ニュー・ハート・コミュニティー・チャーチ(The New Heart Community Church)はカリフォルニア州ラ・ミラダにあります。同性愛に否定的な南部バプテスト連盟に所属する教会なのですが、ダニー・コルテス(Danny Cortez)主任牧師のもとには、これまで何人もの信徒がカミングアウトしてきたとのこと。コルテス牧師はゲイの友人の意見を聞いたり、同性愛についての情報を調べたりして、南部バプティスト連盟の保守的な同性愛観には同意できなくなっていったそうです。そして2013年8月、さらに決定的な出来事が起こりました。

その日牧師は15歳の息子・ドリュー(Drew)さんと車に乗っていて、ラジオでマックルモアの曲が流れたのだそうです。コルテス牧師がこの曲が好きだと言うとドリューさんは驚き、同性愛を肯定する歌だと知っているのかと質問。コルテス牧師は、知っているし、だからこそこの曲が好きなんだ、もう昔とは考え方が変わったよと答えたのだそうです。そうしたら、車をから降りた後、ドリューさんが「父さん、ぼくはゲイだ」とカミングアウトしたんだって。ふたりはハグし合って泣いたそうです。

2014年2月7日、ドリューさんはYouTubeにカミングアウト動画をアップ。


Coming Out - YouTube

そして2月9日、コルテス牧師は教会の会衆に息子のカミングアウトについて話し、もう南部バプテスト連盟の同性愛についての考え方には同意できないと説明しました。


Why I Changed My Mind On Homosexuality - YouTube

その後この教会では5月18日、(1)コルテス牧師を解雇するか否か(2)教会の同性愛に対する公的立場をどうするかを決める投票が実施されました。結果、信徒たちは主任牧師を解雇せず、教会を同性愛を推奨もしないが裁いたり咎めたりもしない「第3の道」の教会('Third Way' church)にするという道を選びました。コルテス牧師はこのことについて、「南部バプテスト連盟の教会にとっては大きな進歩です!!」と書いています。

南部バプテスト連盟ってすごく保守的なところで、猛烈にホモフォビックな発言で知られるサドルバック教会のリック・ウォレンなんかもここの所属だったはず。バスケットボール選手ブリトニー・グライナーに同性愛を隠せと強要していたベイラー大学も、南部バプテスト連盟と提携しています。それを思うと、この環境で自らいろいろ調べて同性愛についての考え方を変えていったコルテス主任牧師も、勇気を出してカミングアウトした15歳の息子さんも、投票でそんな牧師さんへの信頼を見せた信徒の皆さんも本当にすごいわ。バックラッシュもきっとあるでしょうが、味方はそれ以上にいると思うので、負けずに踏ん張ってほしいです。