石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的メモ。

普通のワッパーとここが違う! バーガーキングの「プラウド・ワッパー」のひと工夫

アメリカンロゴ巾着袋(L) バーガーキング Burger King LJK-L023

米国サンフランシスコのバーガーキングで、LGBTプライド週間限定の「プラウド・ワッパー」( "Proud Whopper" )なるハンバーガーが発売されました。一見普通のワッパーとまったく同じですが、包み紙を開くと……?

詳細は以下。

New 'Proud' Whopper is Like All Other Whoppers, That's the Point

先にタネ明かしをしちゃうと、この「プラウド・ワッパー」、ワッパーそのものは味も素材も通常のものと変わりません。包み紙の裏に印刷された、とあるメッセージがポイントなんです。

メッセージの意味は、「わたしたちはみんな、中身(内側)は同じ」。性自認や性的指向が違っても、包み紙の中身、すなわち人間として大事な部分は何も変わらないよという意味ですね。

お客さんたちの反応はこちら。


▶ Burger King Proud Whopper - YouTube

店員「プラウド・ワッパーはいかがですか?」客「はあ?」
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「肉が違うと思う。甘いっていうか」
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「いつものワッパーの味がする」
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(包み紙の内側に気づき)「『わたしたちはみんな、中身は同じ』。これか?」
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「これ、好き」
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メッセージを読んで泣いちゃった人も。
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「『わたしたちはみんな、中身は同じ』……」
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「人はみんな同じ権利を持ってるって意味だと思う」
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TIMEによると、これはバーガーキングの“Be Your Way”(『あなたらしく』ぐらいの意味でしょうか)という新しいキャンペーンの一環なのだそうです。同社のFernando Machado上級副社長は、以下のように話しているとのこと。

「ひとつのブランドとして、当社はすべてのお客様を歓迎しています」と MachadoはTIMEに語った。「わたしたちは、これ(プラウド・ワッパー)は、平等や、自己表現、自分に誠実であること、ただ単に本当の自分のままでいることについてのメッセージに命を吹き込んでくれると思ったのです」。

“As a brand, we welcome everyone,” Machado tells TIME. “We felt that [the Proud Whopper] could bring to life a message of equality, self-expression, authenticity and just being who you are.”

同じくTIMEによれば、バーガーキングはニューヨークとサンフランシスコのプライド・パレードのスポンサーもつとめているとのこと。こうした活動にはもちろん反発もあるものの、Machado氏によれば同社はこの方針をやめるつもりはないようです。

「人生では何でもそうですが、何かが気に入る人もいれば毛嫌いする人もいるものです」と彼は言う。「わたしたちはただ、人々がこのメッセージは美しいものであるとわかってくれるよう望むだけです」

“As with anything in life, there will be people who will like it, there will people who will dislike it,” he says. “We just hope that people will understand that the message is a beautiful one.”

偉いぞバーガーキング。「プラウド・ワッパー」はサンフランシスコ限定だそうだから日本では買えないけど、何か食べて応援したい方はお近くの店舗へぜひ