石壁に百合の花咲く

いちレズビアンの個人的備忘録。内容は主に(1)LGBTニュース、(2)ガール・オン・ガールのポップカルチャーなど。

ロシアで女性同士が法律婚。保守派、大激怒

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2014年11月7日、ロシアのサンクトペテルブルクで女性同士が結婚しました。結婚「式」じゃなくて、正式な法律婚。片方が女性の自認を持つトランスセクシュアルで、書類の上では男性であるため可能だったのだそうですが、保守派議員は大激怒しています。

詳細は以下。

Two Brides Tie The Knot In Russia, Prompting Outrage

このたび結婚されたおふたりはこちら。左がAlyona Fursovaさん、右がIrina Shumilovaさん。

ロシアの法律は同性婚を認めていません。しかし、Shumilovaさんは出生時に男性とされたトランスセクシュアル(トランスジェンダーではなくトランスセクシュアルという自認だそうです)であり、書類の上では男性なのだそうです。そのため法的に結婚することが認められ、家族や友人に囲まれて無事式を挙げたとのこと。式に立ち会ったLGBT活動家の方によれば、登記所の職員は「ふたりの花嫁に対し寛容な態度を見せていた」とのことです。

しかしながら保守派はもちろんこのニュースを歓迎していません。BBCによれば、同国の反同性愛法(同性愛宣伝禁止法)を熱心に支持していることで知られるVitaly Milonov議員は、登記所職員を反逆罪または刑事過失で裁判にかけろと主張しているとのこと。議員はこの結婚を「何百万ものロシアの家族に対する醜悪な侮辱」と呼んでおり、無効とするよう要求するつもりだそうです。

恨むなら法律の抜け穴をそのままにしておいた立法府を恨めばいいのにねえ。あるいは、「『男性』がウエディングドレスを着て結婚することを禁ずる」とか、そういう間抜けな法案を今から作って議会に提出してみりゃいいんじゃないの。百歩譲ってそれが立法化されたところで、法の不遡及ってものがあるから、FursovaさんとShumilovaさんの結婚に遡って適用するのは無理だと思いますけどね。

だいたい、あかの他人が同性同士で結婚したら異性婚でできた家族が「侮辱」されるっていう発想自体、わけわかんないわよ。ひょっとしたら「白人ばかりの居住区で有色人種が家を買ったらオレサマの不動産の値打ちが下がる」っていうのと同じ理屈? だとしたら最低だよね。2人の花嫁には、こんなアホなバックラッシュに負けず、ぜひ末永く幸せにお暮らしになっていただきたいと思います。